Cozre Report
調査レポート

日本の家庭で食べられてきた食事、「和ごはん」の最大のメリットは「健康的」!食卓に取り入れるコツとは?


1.はじめに

「和ごはん」とは、日本の家庭で食べられてきた食事であって、(1)ごはん、汁物、おかず等もしくはその組み合わせで構成されているもの、又は(2)だし並びに醤油及び味噌をはじめとする日本で古くから使われてきた調味料等が利用されているものです。農林水産省は、子ども達や子育て世代に身近・手軽に健康的な和ごはんを食べる機会を増やしてもらうための取り組みを進め、将来に向けた和食文化の保護・継承につなげていくことを目的とする「Let’s 和ごはんプロジェクト」を実施しています。

そのプロジェクトメンバーの一員であるコズレとして、子育て家庭における「和ごはん」について調査をしました。「和ごはん」のメリット・デメリット、食べる頻度、子どもが好きな「和ごはん」メニュー、「和ごはん」を継続的に摂取するためのコツなどについて、分析結果とともにご報告いたします。

2.調査

調査主体 :弊社コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中または子どもがいるママパパ
調査期間 :2019年7月31日(水)~2019年9月3日(火)
有効回答者数 :2494

3.トピック

・「和ごはん」という言葉の意味を知っていた方は10.1%

・「和ごはん」のメリットは、1位が「健康的」で82.9%

・「和ごはん」のデメリットは、1位が「作るのに手間がかかる」で76.3%

・子どもが「和ごはん」を食べる回数は、朝ご飯が平均週2.3日、昼ご飯が平均週3.0日、夜ご飯が平均週3.6日

・ママパパが「和ごはん」を食べる回数は、朝ご飯が平均週1.8日、昼ご飯が平均週2.7日、夜ご飯が平均週3.8日

・98.3%のママパパが子どもに「和ごはん」を好きになってほしいと思うと回答。

 

4.結果・考察

「和ごはん」という言葉の意味を知っていた方は10.1%

日本の家庭で食べられてきた食事である和食。農林水産省は、子ども達や子育て世代に身近・手軽に健康的な和ごはんを食べる機会を増やしてもらうための取り組みを進めています。そのプロジェクトのキーワードともいえる「和ごはん」という言葉の意味を知っていた方は10.1%という結果になりました(図1)。同プロジェクトを通じ、「和ごはん」という言葉の普及と共に、和食を継承していく・食べる機会を増やすために、コズレでも更なる情報発信に取り組んでいきたいと思います。

201908図1

「和ごはん」のメリットは、1位が「健康的」で82.9%

「和ごはん」のメリットは、1位が「健康的」で82.9%、2位が「栄養バランスが良い」で78.7%、3位が「季節感がある」で48.6%という結果になりました(図2)。年代別で比較してみると、「健康的」であることをメリットに感じるのは20代の割合が高く、「栄養バランスが良い」ことをメリットに感じるのは30代の割合が高く、「季節感がある」ことをメリットに感じるのは40代の割合が高いという傾向に。

201908図2

「和ごはん」のデメリットは、1位が「作るのに手間がかかる」で76.3%

「和ごはん」のデメリットは、1位が「作るのに手間がかかる」で76.3%と大多数(図3)。次いで、2位は「塩分が高くなりがち」で35.7%3位は「彩が地味」で29.4%に。「彩が地味」というデメリットについては、若い世代のほうが見た目を気にするのかと予想していたが、意外にも40代の方のほうがデメリットとして挙げる割合が高い結果になりました。子育て中のママパパからは、作るのに手間がかからず、さらに「健康的」で「栄養バランスが良い」和ごはんのレシピが求められています。実際は、手間がかからず簡単に作ることのできる「和ごはんレシピ」も多くあるため、コズレとしてはそういった情報を積極的に発信していきます。

201908図3

子どもが「和ごはん」を食べる回数は、朝ご飯が平均週2.3日、昼ご飯が平均週3.0日、夜ご飯が平均週3.6日

食事を食べている子どもの「和ごはん」を食べる平均回数は、和ごはんを食べる回数は朝ご飯が平均週2.3日昼ご飯が平均週3.0日夜ご飯が平均週3.6日でした。なお、離乳食(初期~中期)の場合は、子どもが食事をするタイミングが1日に1~2回であり朝ご飯・昼ご飯・夜ご飯というタイミングとは異なるため回数にカウントしていないママパパも一定数いると考えられ、「平均週0日」という回答の割合が高くなっています。

朝ご飯は子どものどの食事の段階においても、「平均週0日」という回答が一番多く(図4)、昼ご飯と夜ご飯は離乳食(後期)以降の子どもは「平均週3~4日」の割合が一番高い結果となりました(図5・図6)。

上記図3の「和ごはん」のデメリット1位「作るのに手間がかかる」という結果も踏まえると、特に時間がなく忙しい朝ご飯の「和ごはん」レシピは、前日の夜に簡単に仕込めるものや朝の数分で用意できるレシピがあると、朝ご飯においても「和ごはん」の回数増加につながるのではないでしょうか。

201908図4 201908図5 201908図6

ママパパが「和ごはん」を食べる回数は、朝ご飯が平均週1.8日、昼ご飯が平均週2.7日、夜ご飯が平均週3.8日

一方、ママパパが和ごはんを食べる回数は朝ご飯が平均週1.8日昼ご飯が平均週2.7日夜ご飯が平均週3.8日となりましたた。朝ご飯と昼ご飯は、子どもが食べる回数よりも少ない結果に。朝よりも昼に、そして昼よりも夜により多く「和ごはん」を食べていることが分かります(図7)。

201908図7

食事をする子どもとそのママパパの「和ごはん」を食べる平均回数を比較してみると、予想通りではありますが、大人の食生活と子どもの食生活は似た傾向であることが分かりました(図8)。この結果から、大人特にママに向けて「和ごはん」の魅力や簡単に作ることができるレシピなどを伝え、育児・家事で忙しい中でも食卓に「和ごはん」を並べてもらえるような情報発信が重要であることがうかがえます。なお、朝ご飯についてはママパパのほうが和ごはんを食べる回数が少なく、「子どもには朝ご飯を食べさせるが大人は食べない」という方も含まれているものと思われます。

201908図8

98.3%のママパパが子どもに「和ごはん」を好きになってほしいと思うと回答

「和ごはん」を好きになってほしいと思うかについて伺ったところ、98.3%が「思う」と回答(図9)。「和ごはん」を好きになってほしいと思う理由を伺ったところ、「お米、やさい、魚など和ご飯らしさのある食材は健康面をみても凄く素敵だし良いものだと感じるので好き嫌いせず子供達には嫌いにならずしっかり食べて欲しいと思います。」や、「やはり日本人なので好きになってもらいたいです。日本に生まれた日本人にしかわからないこの和の心、和の趣はわかる人になってほしいです。同時に、これからの時代、国際的な感覚もしっかり身につけてもらいたいです。なによりやはり和食は健康的で世界に誇る我々日本の素晴らしい食事だと思います。」といったコメントが多く寄せられました。

一方、「和ごはん」を好きになってほしいとは思わないと回答した方からは、「好きになって欲しくない訳でもありません。ただ、私が和食を美味しく作れなくて、子供が好きになってしまうとなかなか難しいなと考えてます。どれだけ頑張っても最終的には、洋食になってしまうためどうにもならないです。」や「彩りがあまりなく、魚ばかりになってしまうから」といったコメントがありました。こういったコメントからも、「和ごはん」を食べる機会を増やしていくためには、簡単な「和ごはん」レシピを伝えていく重要性が伺えます。

201908図9

最後に、「和ごはん」を継続的に摂取するためのコツについてもママパパに伺ったところ、下記のような5点のアイデアが出てきました。

①「1番味噌汁を作るので、色んな具材で試して色んな味を楽しむ」や「1汁3菜を意識し、お味噌汁を取り入れることでそれに合う品数になりやすいと思」という声から毎日簡単に作ることができる味噌汁レシピ

②「作り置きのおかずをいくつか用意することで毎食作らないといけないおかずの量を減らせるとだいぶ楽に作ることができると思います。」や「安い野菜を使って値段を抑えられるようにする、作り置きをして冷凍庫に小分けにして保存」という声から数日保存ができたり冷凍できたりする和ごはんレシピ

③「私自身仕事もしているので中々取り入れられてはいませんが、缶ずめやレトルトなど手軽に調理出来るものを活用することで、継続的に摂取出来るのではないかと思いました。」や「インスタントでも今の時代は栄養もあるし無添加のものも多いので選択肢に入れて有効活用してもいいと思います。」という声から缶詰めやレトルト・インスタント食品を取り入れた和ごはんレシピ

④「かと思います。手軽に作れるキットを利用するなどの工夫も必要ではないでしょうか。」や「簡単に作れる調理をサポートしてくれるような食品の開発」という声から和ごはんを手軽かつ簡単に作ることができるキットの開発

⑤「無理せず取り組むことだと思います。肩に力を入れすぎるとやらなければと強制になります。一週間のうち2日始めようとスタートして1日ずつ増やせればいい。」といった声から頑張りすぎないスタンス

農林水産省の「Let’s 和ごはんプロジェクト」のプロジェクトメンバーであるコズレでは、上記のような声を参考に、今後も子育て中のママパパが「和ごはん」を取り入れやすくなるような情報発信に努めてまいります。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 増田)

【出典の記載についてのお願い】

調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:「和ごはんに関する調査(株式会社コズレ)」(http://cozre.co.jp/blog/)(http://feature.cozre.jp/

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