Cozre Report
調査レポート

育児・家事と仕事の両立。
負担に思う育児・家事は両立経験の有無で異なる?!


1.はじめに

総務省統計局が2019年3月に発表した2月の労働力調査では、15~64歳の女性に占める就業者の割合が70.2%となり正規・非正規の職員・従業員数が増加の一途を辿っていますが、育児と仕事を両立する女性も増えています。そこでコズレでは、育児と仕事を両立するママパパは育児・家事と仕事でどのようなことに負担を感じているのか、どのようなことにストレスを感じているのかを明らかにするために「育児と仕事の両立」について調査を行いました。本レポートでは、ママパパから頂いた沢山のコメントと共にご報告いたします

2.調査

調査主体 :弊社コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中または子どもがいるママパパ
調査期間 :2019年2月27日(水)~2019年4月1日(月)
有効回答者数 :1559名

3.トピック

・負担に思う育児・家事 第1位は、両立経験ありの方は「料理」、両立経験なしの方は「子どものご飯作り」

・両立経験者が思う仕事面での負担は、「子どもの体調不良による休みで会社に迷惑をかけてしまう」 

・両立経験者にとって、育児の面で一番ストレスに感じたことは「時間的な余裕がなく子どもと向き合えない」で18.3%

・両立経験者にとって、仕事の面で一番ストレスに感じたことは「子どもが体調不良の時に休まなければならない」で41.0%

・両立経験のある方が育児と仕事を両立するにあたり工夫したことは「料理を作り置きする」

・両立経験ありの方の約7割が、育児と仕事を両立して良かったと思うことは「家計の収入が増える」と回答

・両立経験なしの方の9割以上が「育児と仕事を両立することは大変だと思う」と回答

・育児と仕事を両立するために一番大切なことは、「全部一人で頑張ろうとしない」で36.0%

4.結果・考察

負担に思う育児・家事 第1位は、両立経験ありの方は「料理」、両立経験なしの方は「子どものご飯作り」

育児と仕事を両立する際に、育児や家事の面で負担だと思うこと・思われることは何かを伺ったところ、両立経験者と両立未経験者で上位の回答が異なりました。両立経験者の1位が「料理」に対し、両立未経験者は「子どものご飯作り(ミルクや離乳食の準備など)」という結果に。共通して「料理」は上位に入っており、負担に思っているということが明らかになりました。

【両立経験あり:もっとも負担に思う育児・家事】

1位/料理:58.1%
2位/子どものご飯作り(ミルクや離乳食の準備など):51.2%
3位/掃除:48.5%

【両立経験なし:もっとも負担に思われる育児・家事】

1位/子どものご飯作り(ミルクや離乳食の準備など):65.8%
2位/夜泣きや夜間の授乳:65.3%
3位/料理:64.7%

両立経験があり「料理」と回答した方からは「仕事が終わって保育園に迎えに行ってからの夕飯の支度は、子どもがぐずったり一緒に遊びたがると一向に進まない。でも、ご飯を食べないとお風呂も寝ることも出来ないので早くしなきゃいけない、と思うととてもストレス」という声が。料理は献立を考える・買い物・調理・後片付けというタスクが発生し、甘えたい子どもの相手をしてあげたいけれど寝るのが遅くならないように、そしてパパの分のご飯も・・・と、働くママにとって負担になっているようです。

一方、両立経験がなく「子どものご飯作り」と回答した方からは「いま育児だけでも 離乳食準備が大変なので 仕事が始まったらもっと大変そう…ベビーフードに頼ったらちょっとは楽かもしれないけど 出来るなら手作りのものを食べさせたい!」という声が。

両立経験の有無で上位の回答が異なったのは、両立経験がある方のお子さんの月齢が関係しているのではないかと思われます。子どものご飯作り(ミルクや離乳食の準備など)が必要なのは1歳過ぎまで。離乳食の時期を終えてから仕事に復帰したという方も一定数いることが考えられ、大人と子どもの分を一緒に”料理”することが負担になるということで両立経験がある方の第1位は「料理」になったのではないかと考えます。ただ、両立経験の有無に関わらず「料理」は上位に入っており、負担の大きさが伺える結果となりました。

調査図1

両立経験者が思う仕事面での負担は、「子どもの体調不良による休みで会社に迷惑をかけてしまう」

育児と仕事を両立する際に、仕事の面で負担だと思うこと・思われることは何かを伺ったところ、両立経験の有無に関わらず「子どもの体調不良による休みで会社に迷惑をかけてしまう」が最多という結果に。実際に、「別の人に対応してもらう必要があり同僚に迷惑をかけてしまう」や「大丈夫と言われても申し訳なく心理的に負担」、「休んだ後に残業もできないから休んだ分を取り返せない」といった声が多くありました。

両立経験のあるママからは、「常に仕事の共有やルーティンなどデスクに貼り出したり上司に報告」、「家庭のことも普段から話してなるべく理解してもらえるようにした」など上司・同僚とのコミュニケーションを大切にするよう意識しているという方もいらっしゃいました。

調査図2

両立経験者にとって、育児の面で一番ストレスに感じたことは「時間的な余裕がなく子どもと向き合えない」で18.3%

育児と仕事の両立経験者が育児の面で一番ストレスに感じたことは「時間的な余裕がなく子どもと向き合えない」が18.3%、次いで「精神的な余裕がなく子どもと向き合えない」が16.5%、「休日も育児があるので自由な時間をとれない」が13.8%。時間的・精神的な余裕をどうつくるかがストレス解消のポイントであることが明らかになりました。

調査図3

両立経験者にとって、仕事の面で一番ストレスに感じたことは「子どもが体調不良の時に休まなければならない」で41.0%

仕事の面で負担になっていることと同様に、仕事の面で一番ストレスを感じたことは「子どもが体調不良の時に休まなければならない」で41.0%。今後、働きながら子育てをするママパパが増えることが予測されるため、「子どもが体調不良の時に休む際にどうすればストレスが軽減されるか」を各企業が制度や組織風土も含めて考えていく必要があると思います。

調査図4

両立経験のある方が育児と仕事を両立するにあたり工夫したことは「料理を作り置きする」

実際に両立経験のある方が、育児と仕事を両立するにあたり工夫したことは「料理を作り置きする」34.1%、「意識的に子どもと向き合う・話す時間をつくる」31.1%、「家族で話し合い役割分担をする」24.3%でした。今後、コズレでも「作り置きのレシピ」などの情報を発信し、育児と仕事を両立する方を応援したいと思います。

調査図5

両立経験ありの方の約7割が、育児と仕事を両立して良かったと思うことは「家計の収入が増える」と回答

育児と仕事を両立して良かったと思うことは、「家計の収入が増える」が68.8%で最多。時間的・精神的な余裕がなくなっても、家計の収入が増えることは良かったと思った方が多いようです。

調査図6

両立経験なしの方の9割以上が「育児と仕事を両立することは大変だと思う」と回答

両立経験のない方は育児と仕事を両立することは大変だと思うかを伺ったところ、「大変だと思う」が90.0%と大多数でした。「どちらからというと大変だと思う」の9.1%を合算すると、99.1%の方が「育児と仕事の両立は大変」だと思っていることが分かりました。

調査図7

育児と仕事を両立するために一番大切なことは、「全部一人で頑張ろうとしない」で36.0%

育児と仕事を両立するために一番大切なことは「全部一人で頑張ろうとしない」。実際に先輩ママから「一人で頑張らず周りの人に頼ってください! 1人でなんでも頑張ると自分の体調管理ができなくなってしまいます。 家事も完璧に出来なくても ちょっとは目をつむって旦那さんに手伝ってもらえるようにすればなんとか両立できます」というアドバイスもありました。

調査図8

今後、育児・家事をしながら仕事をするママパパの割合が高まることが予測されている中、ママパパの負担やストレスがどうすれば軽減できるかは大きな命題と言えます。「子育ての喜びをもっと大きく!」という想いを掲げているコズレとして、今回ママパパからお寄せいただいた沢山のコメントからヒントをいただき、情報を発信していきたいと思います。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 増田)

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調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:「育児と家事の両立に関する調査(株式会社コズレ)」(http://cozre.co.jp/blog/)(http://feature.cozre.jp/

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