1. はじめに
2023年9月に実施した『乳幼児の「小児科診療」「自宅往診サービス」市場調査2023』を本日、公開する。子育て世帯にとって、小児科は子どもの健診や予防接種、体調不良などで受診する機会が多く、なくてはならない存在である。また、新型コロナウイルス感染症の流行以降、自宅往診サービスへの関心も高まっている。一方で、小児科及び自宅往診サービスにとっても、乳幼児はその後長期間にわたってのサービス利用が期待できる重要度の高い顧客であるともいえる。そこで株式会社コズレは、子育て世帯における乳幼児の小児科、自宅往診サービス利用の市場動向について調査・分析を実施した。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:産後の女性
調査期間:2023年9月20日(水)~2023年9月27日(水)
有効回答者数:445名
3. 結果・考察
利用頻度は「具合が悪くなった時に適宜」が約半数。利用理由の最多は「熱」、次いで「予防接種」
小児科を利用した頻度は、最も多かったのが「具合が悪くなった時適宜」で53.9%、次いで「1ヶ月に1回程度」が16.2%となった。利用理由では「熱」が最も多く、「予防接種」、「湿疹」が続く結果となった。定期的な利用も一定数あるが、多くは子どもの体調が悪くなった時や予防接種など、その都度利用していることが伺える。
通院方法は「車」が約69%と半数以上、通院時間は「10分未満」が半数を占める
通院方法は、最も多かったのが「車」で68.5%、次いで「徒歩」が24.3%となり、車で通院する人が半数以上であることがわかった。また、通院にかかる時間は「5分未満」が16.8%、「5分以上~10分未満」が35.5%となり、10分未満の人が52.3%と半数を占める結果となった。受診者が子どもであること、利用時は体調不良の場合が多いことなどから、車を使用し、また、なるべく近所で受診をすることで、移動の負担を軽減していると考えられる。
他の小児科の受診経験が「ある」のは約63%、利用時期は「0歳6ヶ月~0歳11ヶ月」が最も多い
初めて受診した小児科以外の、他の小児科の受診経験について、「ある」と回答した人が63.2%に上った。さらに受診した時期については、「0歳6ヶ月~0歳11ヶ月」が最も多く、次いで「0歳0ヶ月~0歳5ヶ月」。生後半年あたりから、初回利用とは違う小児科の受診を経験する人が一定数いることがわかった。
通院可能時間は「20分未満なら通う」が風邪や熱の場合は約78%、定期的な受診が必要な場合は約70%
通院可能時間を受診の理由別に分類した調査では、風邪や熱などの場合は「5分未満」「5分以上~10分未満」「10分以上~20分未満」を合計した「20分未満」が約78%となった。また、アレルギーなど定期的な受診が必要な場合も、「20分未満」が約70%となった。
自宅往診サービスの認知率は約69%、利用率は4%にとどまる
近年、知名度が上がっている自宅往診サービスの認知率は「知っている」と回答した人が69.2%。ママたちの間でも認知度が上がってきている傾向が見られた。一方で、実際の利用率を見てみると「利用したことがある」と回答した人は4%にとどまる結果となっている。認知している方に如何に利用を促していくかが課題となる。
4.おすすめのプロモーション
調査結果から、小児科選びは体調不良時に利用することが多いという性質上、移動の負担が少ないことを重視している方が多いことが分かった。また、最初に受診した小児科以外の、他の小児科を受診した経験がある人が63%と一定数おり、小児科にとっては一度診療した患者に継続的な受診を促すような囲い込み施策も一考の余地があろう。
また、自宅往診サービスの認知率は約69%である一方、利用率は約4%であり、認知している方に利用を促す取り組みが重要なフェーズにあると考えられる。
小児科及び自宅往診サービスにとって、乳幼児はその後長期間にわたってのサービス利用が期待できる重要度の高い顧客であるといえる。できるだけ早い段階で顧客獲得を行うには、最初に利用検討を行う適切なタイミング・属性でプロモーションのターゲットを絞り込み、各セグメントで重視されるサービス選択基準によりそった役立つ情報を提供することが重要である。
なお、小児科受診の開始時期、利用の選定基準、などについては、ご提案時のプロモーションのプランニングの過程で調査結果を提示させていただきたい。
5.調査項目
小児科に関する項目
●受診開始時期
●利用頻度
●利用理由
●選定方法
●選定基準
●通院方法
●通院時間
●他の小児科の受診経験
●他の小児科の受診時期
●通院可能時間
自宅往診サービスに関する項目
●認知率
●利用率
●非利用理由
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。
掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
例えば、小児科、自宅往診サービスの場合、
・妊娠月齢/子どもの月齢
・住所(居住地域)
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションがおすすめです。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 早川・槇本)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『乳幼児の「小児科」「自宅往診サービス」市場調査2023(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/blog/10528(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)