調査レポート

乳幼児の「歯科受診」市場調査2024

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1. はじめに

2024年7~8月に実施した『乳幼児の「歯科受診」市場調査2024』を本日公開する。食べることと密接な関係にある歯や歯茎の状態を診るだけでなく、噛み合わせや口の中の全般的なチェックは乳幼児に欠かせない。歯科検診や歯の治療などで利用する歯医者の選び方利用方法について子育て世帯はどのような傾向があるのだろうか。

そこで株式会社コズレは、長子が1歳以上の子どもを持つコズレ会員を対象に「歯医者」利用についての経験、選択基準、移動手段や受診ペース等の調査・分析を実施した。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:長子生後1歳以上のコズレ会員
調査期間:2024年7月29日(月)~2024年8月31日(土)
有効回答者数:186名

3. 結果・考察

約55%が受診経験「あり」、初回受診は1歳代が最多

1歳以上の子どもの約55%が歯医者の受診経験が「ある」と回答。そのうち、初めて歯医者を訪れたのは1歳代が約39%と最多であった。多くの自治体で実施されている「1歳6か月児健康診査」、いわゆる1歳半健診と初めての受診時期が一致している。

半数以上が「歯科検診」目的で受診

受診理由については約52%で歯科検診が最多。次いで「フッ素コーティング」約35%、「虫歯予防」約29%と虫歯を案じての理由が上位であった。歯医者の探し方については、1位が「家の近くで場所を知っていた」約51%、「自分が通っていた」約24%と、従来から知っていた歯医者を検討しているケースが多いことが分かる。

専門性を重視した選択

歯医者の選択基準については、「小児歯科である」が最上位となり、診療科目の専門性は大きな判断材料となっている。2位には「家から近い」、3位には「キッズスペースがある」がランクイン。幼い子どもを連れて行く際に負担の少ない医院であることが求められていると想定される。

移動時間は10分未満で6割を占める

家からの移動時間について5分未満が約25%、5分以上10分未満が約37%と10分未満の歯医者を選んだ方が6割近くとなった。移動手段では1位の車が約60%と主流。次いで「近距離」ならではの移動手段である徒歩、自転車がランクインしている

「2~3ヶ月に1回程度」が4割近くで最上位

どの位の頻度で歯医者を受診しているかについては、「2~3ヶ月に1回程度」が約36%と最も多かった。2位の「6~9ヶ月に1回程度」約13%の3倍近くの回答となり、受診ペースはそこに集中していることが明らかに。

初受診の歯医者におよそ8割が通う

最初に受信した歯医者とは別の歯医者の受診経験があると回答したのは、約21%に留まった。さらに、他の歯医者の受診した年齢では2歳が約26%と最も高く、また5、6歳でも約15%以上回答されていた。

医院や医師との相性を考慮して他の歯医者を受診

他の歯医者の受診理由については1位が「もっと良さそうな歯医者を見つけた」であった。3位の「医師と合わないと感じた」にも約15%の回答があり、背景として医院や医師との相性を留意していることがうかがえる

評判が良い歯医者であれば少し遠くても通院

前問では「もっと良さそうな歯医者を見つけた」への回答が多く見られたが、評判が良い歯医者を見つけた場合の移動時間に対する意識も施術内容別に訊ねてみた。

その結果、虫歯治療、歯科矯正いずれも「10分以上~20分未満」が最多となった。最初の歯医者で重視される「家の近さ」、その移動時間における1位の「5分未満」、2位「5分以上~10未満」に比べ、移動に費やす許容時間が伸びていることがわかった。

4.おすすめのプロモーション

調査結果から、最初の歯科検診を控えた1歳代の子を持つ親は歯医者を受診する可能性が高いこと、「家からの近さ」「移動時間が10分未満」の立地にある歯医者は有力な候補となり得ることなどがわかった。

また子どもにとって最初の歯医者に約8割がそのまま通い続ける可能性が示唆され、1歳代の子がいる世帯に向けたアプローチは、LTVの高い顧客獲得のためには重要と考えられる。

以上より、プロモーション施策としては1歳児を持つママパパを住所でセグメント、DMやターゲティングメルマガ等でプロモーションを実施することが推奨される。その際、歯医者選択の検討基準を参考に、その歯医者の特徴に基づいて訴求内容をプランニングすることが肝要だ。

5.調査項目

●長子1歳以上の親による歯医者の受診経験

●(該当児年齢で)初めて受診した時期

●初めて受診した歯医者の受診理由

●歯医者を探した方法

歯医者の選択基準、そのうち最も重視した選択基準

●(歯医者への)家からの移動時間/移動手段

●歯医者の受診ペース

●初受診の歯医者以外の受診経験

●他の歯医者を受診した年齢

●初受診の歯医者以外の受診理由

●評判が良い歯医者に通える移動時間(虫歯治療の場合/歯科矯正の場合)

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

6. おわりに

コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、医院の特徴とママパパたちの行動特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。

「おすすめのプロモーション」でご提案した

・子どもの月齢

・住所

などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションに対応が可能です。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。

プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。

株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 中里、早川)

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:『乳幼児の「歯科受診」市場調査2024(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/13375(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/

※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。

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