1.はじめに
少子化が進む一方で、1人あたりの子育て関連支出は年々増加している。特にブランド子供服や育児用品などは、「短期間しか使わない高額商品」という特性から「中古品」への関心が高まっている分野である。本レポートでは、2024年12月~2025年1月にて実施した「ブランド品・子供服/育児用品の中古品買取」に関する調査結果をもとに、フリマアプリや買取専門店の存在が子育て世帯にどのくらい浸透しているのか、選ばれる理由や今後のニーズなどについて分析する。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2.調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:1歳以上の子を持つコズレ会員
調査期間:2024年12月2日(月)〜2025年1月10日(金)
有効回答数:715名
3.結果・考察
育児世代の買取利用者は4割
1歳以上の子を持つコズレ会員のうちの約4割が、実際に「ブランド品・子供服/育児用品の中古品」の買取を利用していることがわかった。「使い終えたら売る」という意識が、ある程度スタンダードになりつつある。
圧倒的なシェアを誇るのは「メルカリ」
圧倒的なシェアを誇るのは「メルカリ」(55.89%)。手軽さ・ユーザー層の多さに加え、アプリの使いやすさなどが魅力と考えられる。2位の「セカンドストリート」(14.14%)は、実店舗における取り扱い商品の幅広さとデータベース化された買取体制で支持を得ており、上位2サービスで約7割の利用者を押さえている状況である。また、「満足度平均3.93点」、「他人にすすめたい」が約85%と、利用者の多くが高評価なことから、実体験に基づいた口コミやシェア行動が広がることで今後ますます市場拡大が期待できる。
買取に求めるのは「手軽さ」と「価格」
利用前と利用後とで重視項目に大きな差はなく「簡単に売ることができる」「面倒な手間をかけずに売ることができる」が上位に挙がる。買取という新たな行動を起こすにあたっては、まずは『簡単に』できることが重要であろう。
最重視項目になると、「簡単に売ることができる」の次に「買い取り価格が高い」がランクインすることから、買取価格への期待値が高くなることがうかがえる。
4.調査項目
- 買取サービスの利用経験
- 利用したサービス
- サービスの利用基準
- 最も重視した利用基準
- サービスの満足度
- 他の人におすすめするか
- 今後のサービス利用基準
- 今後最も重要する利用基準
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
5.おわりに
子育て世帯の消費は「使い終えたら売る」までが一連のサイクルになりつつあるようだ。買取が習慣化すると「将来的に売ること」を想定して商品を購入し、少しでも買い取り価格が高くなるように使用するといった購買行動を意識するようになるのかもしれない。また、市場拡大には欠かせない約6割の買取サービス非利用者に対しては、買取サービスの利便性や経済的なメリットの伝達、育児世代ならではのニーズに合わせた柔軟なサービスの開発が必要になるであろう。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。
(コズレ子育てマーケティング研究所 水島、早川)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯における「ブランド品・子供服/育児用品の中古品買取」市場調査(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/15284
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)