1. はじめに
今回は2023年4月に実施した「夏休みの子連れおでかけ調査」について公開する。
新型コロナウイルスの5類感染症への移行後はじめての夏休みを迎える今年は、積極的なおでかけ傾向が予想される。そこで、コズレ子育てマーケティング研究所では妊婦さんや子育てママに焦点をあて、夏休みのおでかけ意欲、人気のおでかけ先、同行者数などについて調査・分析を実施した。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:0歳3ヶ月以上の子どもを持つコズレ会員の女性
調査期間:2023年4月18日(火)~2023年4月24日(月)
有効回答者数:132名
3. 結果・考察
おでかけ予定の検討開始は5月以降、決定は7月がピーク
図1おでかけの検討時期と決定時期
「予定を立て始める時期」についての質問では、5月が26.5%、6月33.3%と5月以降での検討開始が目立ち始め、「予定を決める時期」については7月が43.2%と最も高くなった。5月の連休の頃に夏休みの予定を立て始め、ママパパの仕事の休暇予定が見えてくる7月に実際の計画を決定する家庭があることが考えられる。
おでかけ先は水族館・動物園が4割、コロナ不安を抱えつつも暑さを避ける傾向
図2おでかけしたい場所 図3おでかけに関する不安
図2の「おでかけしたい場所」についての質問では、「水族館」が57.6%と最も多く、次いで「動物園」が44.7%、「自然公園」が39.4%と続く結果になった。図3の「おでかけへの不安」についての質問では「暑さ」が81.1%と最も高くなっていることを考え合わせると、暑さを避けられる室内施設であることが水族館人気につながっていると考えられる。コロナ禍では、感染の恐れから室内施設を避ける傾向も見られたが、今年は以前のように暑さへの警戒に関心が戻っているのかもしれない。
昨年と比べておでかけを増やしたい家庭が増、平均おでかけ予定回数は2,7回
図4 夏休みのおでかけ回数増減意向(昨年比) 図5 夏休みのおでかけ予定回数
おでかけの回数についての質問では、「回数を増やす予定」が34.9%と3割以上にのぼった一方で、「減らす予定」は3.8%と少なかった。また、おでかけ回数の予定を聞いた質問では「2回」が30.3%、「3回」も25%と複数回のおでかけを予定している人が多く、平均2,7回という結果になった。
8割近い人がおでかけは家族、友人や親戚といった大人数を検討する人も
図6 おでかけの同行者の属性
「おでかけを誰と行くか」の質問では、「家族」が79.6%と最多、「パートナーと子どものみ」が31.8%だったが、「友人と一緒」が17.4%、「親戚と一緒」も12.1%と一定数見られた。ファミリーのみが目立ったコロナ禍と比べて、友人や親戚といった大所帯でのおでかけを考える人も現れていると言える。
4.おすすめのプロモーションプラン
調査結果から、昨年と比べて夏休みのおでかけを積極的に計画し、楽しもうとするママたちの姿が垣間見える結果となった。一定のコロナ感染状況の影響は予想されるものの、以前のようなおでかけ需要を徐々に取り戻していくことが考えられる。
おでかけ先となる各施設は検討が本格化する6~7月にプロモーションをおこなうことが推奨される。ターゲットの特色として商圏は決まっており、子どもの年齢によって重視するポイントは異なっている。よってリーチ先は商圏居住者に限定すると効率的である。さらに子どもの年齢でセグメントし、クリエイティブを該当年齢に合わせて特化させることが効果的である。
5. おわりに
コズレでは、ターゲットの居住地・子どもの年齢をセグメントするプロモーションはもちろん、施設ジャンルごとの調査データも保有しています。プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
コズレ子育てマーケティング研究所では、こうした妊娠中ママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、今できる支援とは何かを明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 早川、槇本)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:「夏休みの子連れおでかけ調査2023(株式会社コズレ)」
https://cozre.co.jp/blog/9493
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)