1. はじめに
2023年6月に実施した「子育て世帯における保険の加入・見直し 市場調査2023」について本日、公開する。
ママパパにとって妊娠や出産は自身や子どもの健康・将来について考える機会であり、保険への関心は高いと言える。そこで株式会社コズレでは、子育て世帯における子どもを被保険者とした保険加入や親を被保険者とする保険の見直しなどの市場動向について調査・分析を実施した。
なお、本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:株式会社コズレ
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後半年以上の子どものいる女性
調査期間:2023年6月1日(木)~2023年6月14日(水)
有効回答者数:277名
3. 結果・考察
CM等で露出の多い保険会社・保険代理店が認知度が高い傾向
認知度に関する調査では、保険会社ではコープ共済が80.0%、次いでアフラックが78.9%と高く、保険代理店ではほけんの窓口が94.2%、保険見直し本舗が71.8%と高い結果になった。どれもCMなどの露出が多く、認知度に大きく影響していることがわかる。
親の保険の見直し検討は約半分、そのうち35%が実際に見直しに至る
親の保険について、見直しを検討した人は約半数に上り、実際に見直しをした人は35%となった。見直しに伴う加入商品はパパの死亡保険が最も多く、次いでママの医療保険、パパの医療保険が続く結果になった。子どもができたことが、家計への負担・もしもの時の保障等の観点で、ママパパの保険への意識に大きな影響を与えていることが伺える。
見直しの相談先は保険会社、ほけんの窓口、保険見直し本舗が上位
親の保険見直しの相談先として最も多かったのは保険会社への相談、次にほけんの窓口、保険見直し本舗と代理店が続く形となった。相談自体をしていない人も2割ほどで、共済や生協、職場の保険などに直接申し込んでいる人も目立った。また、見直しの際の相談先は「初めて相談しに行った」相談先であると回答した人が64.8%と6割を超えた。過去に相談・加入をした保険会社・保険代理店以外を選ぶ方が多く、新規顧客の獲得の機会であるといえる。
相談先選びは口コミやWebサイトが重要な情報源に
親の保険見直しの際、相談先選びの際に参考にした情報源の調査では、「友人・家族からの口コミ」が最も多く、次いで比較サイトや口コミサイト、保険代理店のWebサイトが続き、Webサイトから情報を得ている人が多く見られる結果となった。相談先としてより多くの方に選ばれるためには、既存顧客からの紹介プログラム、比較サイトで上位に入ることやWeb上で好意的な口コミを増やしていくといった取り組みの優先順位が高くなりうる。
子どもの保険の検討を行った方は6割超、加入した方は4割超。主に生存保険、医療保険に加入
子どもの保険については、検討をした方があわせて63.9%と6割を超え、実際に加入した方が4割超という結果に。さらに、加入した商品の種類では学資保険や個人年金保障などの生存保険が半数超、医療保険も4割超と高い割合となった。
相談先は親の保険見直しと同様の傾向。相談していない方も4割超
子どもの保険の検討や加入の相談先は、保険会社が最も多く、次いでほけんの窓口、保険見直し本舗となり、親の保険見直しの相談先と同様の傾向となった。また、相談していない方は4割超と親の時よりも多い結果に。加入の際の相談先については、「初めて相談しに行った」相談先であると回答した人が65.6%とこちらも親の保険見直しとほぼ同じ数値となった。
相談先選びの情報源はこちらも口コミ、Webサイトに
子どもの保険について相談先選びの情報源は、やはり友人・家族からの口コミが3割を超えて最も多く、保険代理店のWebサイト、比較サイト、口コミサイトが続き、親の保険見直しと同じくWebサイトでの情報収集をしている方の存在感が目立つ結果となった。なお、親の保険と比較すると、より口コミを重視する傾向が強くなっている。
(*)コズレ会員へのオンライン調査(23.6.7-16 n:472名)
4. おすすめのプロモーション
調査結果から、改めて妊娠や出産が親の保険見直し、子どもの保険加入両方の大きなきっかけとなること、さらに情報収集には口コミやWebサイトが多く使用されることがわかった。子育て層における保険のニーズを捉えるには、妊娠期や出産直後の適切なタイミングでターゲットを絞り込み、認知度を高め、相談のメリットを伝えながら的確にリーチすることが重要であるといえる。
また、今回の調査では、親の保険の見直しと子どもの保険加入では、検討開始時期・加入時期が異なることが分かった。この時期の違いを見定めて、親の保険について訴求するのか、子どもの保険について訴求するのか、を選択していく必要がある。
なお、親と子の保険の検討開始時期や加入開始時期、相談先選びの基準やシェア上位の重視ポイントについての比較調査結果については、ご提案時のプロモーションのプランニングの過程で提示させていただきたい。
5.調査項目
認知度に関する項目
●保険会社と保険代理店の認知度
親の保険に関する項目
●検討率・見直し率
●見直しに伴う加入商品
●見直し時期と見直しチャネル
●相談先と過去の相談状況
●相談先の選び方とシェア上位チャネル抜粋(最重視基準)
●相談先選びの情報源とシェア上位チャネル抜粋(最重視基準)
子どもの保険に関する項目
●検討率・加入率
●加入商品
●検討時期・加入時期
●加入チャネル
●相談先と過去の相談状況
●相談先の選び方とシェア上位チャネル抜粋(最重視基準)
●相談先選びの情報源とシェア上位チャネル抜粋(最重視基準)
親・子どもの比較に関する項目
●検討開始時期と加入時期
●相談場所と加入場所
●相談先の選び方(最重視)と情報源(最重視)
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。
掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
例えば、子育て層における保険の場合、
・妊娠月齢
・子どもの月齢
・住所
・年収
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションがおすすめです。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 早川・槇本)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:「子育て世帯における保険の加入・見直し 市場調査2023(株式会社コズレ)」
https://cozre.co.jp/blog/9770
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)