調査レポート

子育て世帯の「フォトブック購入」市場調査 2026
~初回検討時期・重視ポイント・ブランド選択の分析~

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1. はじめに

現代の子育て世帯において、スマートフォンでの写真撮影は日常化している。子育て世帯におけるフォトブック市場は、写真保存・共有のデジタル化が進む一方で、「形に残す体験」として一定の需要を維持している分野である。
特に妊娠・出産というライフイベントを起点に、子どもの成長記録や思い出を整理・保存したいというニーズが顕在化しやすいことが特徴である。
本レポートでは、2025年12月~2026年1月に実施した『子育て世帯の「フォトブック購入」市場調査』の結果を基に、フォトブックの購入経験や購買理由、作成購入機会やブランド認知、ブランド選択時の重視点等について分析を行った。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後0歳以上の子を持つ親
調査期間:2025年12月16日(火)〜2026年1月13日(火)
有効回答者数:596名

3. 結果・考察

フォトブックへの関心は「8割超」と高水準

フォトブックを「作成したことがある」家庭は39.60%であり、「作成したことはないが、今後作りたい」が38.59%と続いた。
両者を合算すると、約8割の子育て世帯がフォトブックに関心を示している。
これは、子どもの成長記録を「何らかの形で残したい」というニーズが広く存在していることを示す結果である。一方で、実際の購入・作成に至っていない層も一定数存在しており、行動に移すまでのハードルの存在がうかがえる。

初回検討は「出産後〜生後5ヶ月」に集中

初回購入時期は、「0ヶ月〜5ヶ月」が52.54%と半数を超え、0歳代全体では約7割に達している。
購入頻度を見ると「一度作ったのみ」が30.08%で最多。一方で7割が継続的な購入をしていることが分かった。
初回購入時点における体験価値や満足度を改善し、この「一度作ったのみ」という層を継続利用に移行させることができれば、大きな増収につながる伸びしろがあるとも考えられる。

認知・検討・購入はいずれも同一ブランドに集中

ブランド認知では、「みてね」「しまうまプリント」がともに5割超と突出しており、次いで「ALBUS」「FUJIFILM」が続いた。
初回購入時に検討したブランド、実際に購入したブランドともに、これら上位ブランドが2割前後で拮抗している。
写真共有アプリや育児関連サービスを起点とした接触が、フォトブック購入に直結している構造が明確である。
生活動線上で自然に接触するブランドが、そのまま選択肢として残りやすいことが要因と考えられる。

購入理由は「成長記録」、作成機会は「newborn期」

購入理由では、「子どもの成長記録として」が64.41%と圧倒的に多い。
作成のきっかけとなった機会では、「出生直後〜退院後(newborn記録)」が41.10%で最多であった。

この結果から、フォトブックは祖父母等への「プレゼント」というよりも、親自身の記録・整理行動の一環として位置づけられていることが分かる。
特に出産直後である0歳前半は、写真撮影枚数が非常に多くなる傾向にある時期である。そのため、イベントごとに「まとめたい」、成長過程を「整理したい」、そして「記念品にしたい」というニーズが強く発生しやすいと考えられる。

重視点は価格と手軽さ、初回価格は1,000円未満が中心

購入時に重視された項目では、「1冊あたりの価格の安さ」が最も高く、次いで「編集の簡単さ・手軽さ」が続いた。
初回購入価格は「1,000円未満」が49.15%と約半数を占めている。
これは、初回購入時は、低リスクで試せる商品として各社がキャンペーンを展開していることが多いことに起因している。例えば、「しまうまプリント」では「新婚割」やLINE連携による特典、「ALBUS」では登録時の招待コード利用による割引、「FUJIFILM」ではクーポンコードの利用や複数注文による実質割引、「みてね」では不定期期間限定の割引などが存在している(2026年1月確認)。
初回購入においては、利益率が低かったとしても、1度試すとその後の継続率が高く、LTVで捉えれば黒字になる、という事業モデルであるということが推定される。

満足度は高いが、約2割はブランドスイッチを経験

満足度では「非常に満足」「やや満足」を合わせて90%を超えており、体験自体の評価は高い。
一方で、約20%が初回とは異なるブランドでの購入経験を持つ。
ブランドスイッチの理由は、「特に不満はないが、初回の特典利用がしたかった」が32.65%と最多であった。
このことから、価格によるスイッチが起こりやすい市場であることがうかがえる。

非購入理由は「価格」と「制作の手間」

フォトブック未購入者の理由では、「価格が高いと感じる」が43.06%、「制作が面倒・手間がかかる」が42.78%と上位を占めた。
「必要性を感じない」は12.78%にとどまっており、ニーズ自体は否定されていない。
つまり、未購入層は関心が無いわけではなく、広い意味でのコストが障壁になっていると整理できる。

4. 調査項目

  • フォトブックの作成・購入経験
  • 初回購入の検討時期
  • 初回購入の検討時間
  • 初回購入時期
  • 購入頻度
  • ブランド知名度
  • 比較検討したブランド
  • 初回購入したブランド
  • 購入理由
  • 作成した機会・タイミング
  • 購入時の重視点
  • 購入時の最重視点
  • 初回購入価格
  • 参考にした情報源
  • 最も参考にした情報源
  • 満足度
  • 再購入意向
  • ブランドスイッチ経験
  • スイッチしたブランド
  • ブランドスイッチ理由
  • ブランドスイッチ時期
  • 非購入・未購入理由

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

5. おわりに

本調査を通じて、子育て世帯におけるフォトブック購入は、出産前後から生後数か月という期間に注目度が非常に高まる市場であることが明らかになった。検討から購入までの時間が短く、価格や手軽さといった初期ハードルの低さが重視される。一方で、価格によるブランドスイッチも一定生じうる市場である。

このような市場特性を踏まえると、比較検討の段階でサービスが認知され、価格・手軽さという広い意味でのコストの低さの理解を促すことが重要となる。特に妊娠期から生後0歳前半は、育児情報の取得行動が活発でありながら、意思決定の負荷を極力下げたい時期でもある。このタイミングで、信頼できる文脈の中で接触できるかどうかが、初回購入の成否を左右する。

その点において、妊娠期から未就学児を持つ世帯の約4世帯に1世帯が登録するコズレマガジンのメディア基盤は、フォトブック市場との親和性が高い。

記事タイアップを通じて「成長記録をどう残すか」「写真整理の実例」といった文脈で商品理解を促し、購入検討の土台を形成することが可能である。また、コズレが保有する月齢データを活用したメールマガジンやLINE配信により、出生直後から生後数か月といった最適なタイミングでのリマインド接触も実現できる。

株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。

(コズレ子育てマーケティング研究所 早川、水島)

 

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【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:『子育て世帯の「フォトブック購入」市場調査 2026~初回検討時期・重視ポイント・ブランド選択の分析~(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/17772/

(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)

(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)

 

※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。調査・コンサルティングのご希望はこちら

この記事の著者

株式会社コズレ 取締役 早川修平の写真

著者: 早川 修平(株式会社コズレ 取締役/MBA)

NTT東日本にて法人営業、マーケティング、経営企画を経験後、慶應義塾大学大学院(在学中、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ留学)にてMBAを取得。戦略コンサルティングファーム「ローランド・ベルガー」にて自動車・金融業界など幅広いクライアント向けにマーケティング戦略立案、ビジネスプロセス改善の支援に従事。

その後、子育て世代向けWebメディア「コズレ」を創業期から運営責任者として牽引し、会員数100万人超のプラットフォームへと成長させる。累計500件以上の子育て世帯を対象とした市場調査を主導し、育児用品メーカーや子育て関連サービス企業向けに、定量・定性データに基づくマーケティング戦略やプロモーション施策を多数提案・実行している。また、子育て世代の購買行動やニーズを踏まえたマーケティング手法に関するセミナーや講演会の講師も務める。

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