Cozre Report
調査レポート

「クリスマスプレゼントからみるママパパの消費行動」  ~子どもの出生で意識が変わる?~


1.はじめに

前回のレポート『子どもとの初めてのクリスマス、どう過ごす?~過ごす場所、過ごし方、プレゼントに注目して~』では、幼い子どもがいるため室内でゆっくりと過ごすスタイルが主流、といったママパパならではのクリスマスの過ごし方が分かりました。

そこで今回は、「プレゼント」についての質問を起点に「子どもが生まれる前後のパートナーへの意識の変化」「もらいたいプレゼントともらったプレゼントの相違」「SNSによる購買の促進」について興味深い調査結果を明らかにしたいと思います。

 

2.調査

調査主体 :弊社コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中および子どものいる男女(主に妊娠期~2歳の子どもを持つママパパ)
調査期間 :2018年9月28日(金)~2018年10月10日(水)
有効回答者数 :3,488名

 

3.トピック

 

・パートナーからクリスマスプレゼントをもらった割合は、子どもが「生まれる前」79%、子どもが「生まれた後」45%
・知人・親戚からもらいたいプレゼントと、実際にもらったプレゼント上位3つは「洋服類」「絵本」「積み木・ブロック」
・情報源としてSNSを使う人ほど、プレゼントにより多くのお金を使う傾向がある
・SNSで写真や文章の投稿をする人ほど、プレゼントにより多くのお金を使う傾向がある

 

4.結果・考察

 

パートナーからクリスマスプレゼントをもらった割合は、子どもが「生まれる前」79%、子どもが「生まれた後」45%

 

子どもとの初めてのクリスマスを経験した人に、パートナーからクリスマスプレゼントをもらったかを聞きました。子どもが「生まれる前」は79%だったのに対して、子どもが「生まれた後」は45%と、子どもが生まれた後には急激に減少していることが分かりました(図1参照)。子どもが生まれたことをきっかけにパートナーへの意識の変化が生じ、このような結果になったのかもしれません。

 

図1 パートナーからのクリスマスプレゼントについて

ベース:子どもとの初めてのクリスマスを経験した人(n=337)

 

パートナーにプレゼントをあげたか

 

知人・親戚からもらいたいプレゼントと、実際にもらったプレゼント上位3つは「洋服類」「絵本」「積み木・ブロック」

 

「知人・親戚からもらいたいプレゼント」と「実際にもらったプレゼント」の上位3つはそれぞれ「洋服類」「絵本」「積み木・ブロック」と一致していました(図2参照)。おもしろいことに知人・親戚はママパパがほしいものをきちんと理解してプレゼントしているようです。また、ほしいと思っている割合が高い一方、もらっている割合が低いプレゼントに注目してみると、「子供用食器」「パズル」「赤ちゃん用のイス」などがあげられます。上位の3つやおもちゃ以外にも隠れた需要がありそうです。

 

図2 知人・親戚からもらいたい / もらったプレゼントの比較

 もらった・もらいたプレゼント

 

情報源としてSNSを使う人ほど、プレゼントにより多くのお金を使う傾向がある

 

「子どもへのプレゼントに使った金額」について考察すると、「2,000円未満」と「5,000~10,000円未満」にグラフの山ができる結果となりました(図3参照)。より少ない金額を使う人は「2000円未満」を、より多い金額を使う人は「5000円以上」を念頭にプレゼント購入すると考えられます。

 

図3  実際に使ったプレゼント金額

ベース: 子どもとの初めてのクリスマスを経験しており、かつ子どもにプレゼントをした人 (n=253) / 単位: %

プレゼント金額

 

では、SNSの使用によってプレゼント金額に差は生じるのでしょうか。

実際に使ったプレゼント金額について、子どもについての情報源としてSNSを「使う人」(n=82)と「使わない人」(n=171)に分けて分析しました。するとSNSを「使わない人」ほど「2,000円未満」の割合が高く、双方の差は2倍弱あります(図4参照)。

さらに「2,000円未満」と「5,000円以上」に注目すると、情報源としてSNSを使う人は「2,000円未満」20.47%より「5,000円以上」28.65%の割合が高くなりました。一方、SNSを使わない人はその逆の結果になっており、「2,000円未満」37.80%より「5,000円以上」20.73%の割合が低いです(図5参照)。

つまり、子どもについての情報源としてSNSを使う人ほどプレゼントに「より多く」のお金を使う傾向があると言えます。

 

図4 情報源としてのSNS利用とプレゼント金額(1)

ベース: 子どもとの初めてのクリスマスを経験しており、かつ子どもにプレゼントをした人 (n=253) / 単位: %

プレゼント金額とSNS利用の関係1

 

 

図5 情報源としてのSNS利用とプレゼント金額(2)

ベース:子どもとの初めてのクリスマスを経験しており、かつ子どもにプレゼントをした人(n=253)/単位: %プレゼント金額とSNS利用の関係2

 

 

SNSで写真や文章の投稿をする人ほど、プレゼントにより多くのお金を使う傾向がある

 

 子どもや子育てに関する「写真や文章を投稿する頻度」を聞きました。情報発信の頻度とプレゼント金額の関係を分析すると、写真や文章を「週に1~4回、あるいはほぼ毎日」投稿する人(n=60)は、「2000円未満」20.00%より「5000円以上」29.99%の割合が高い結果となりました。一方、写真や文章の投稿を「ほぼしない、まったくしない」と答えた人(n=193)はその逆の結果となっており、「2,000円未満」27.98%より「5,000円以上」24.87%の割合が低くなりました(図6参照)。

つまり情報源としてSNSを利用する人の中でも、写真や文章を頻繁に投稿する人ほどプレゼントに「より多く」のお金を使う傾向があると言えます。

 

図6  SNSでの情報発信とプレゼント金額

ベース:子どもとの初めてのクリスマスを経験しており、かつ子どもにプレゼントをした人(n=253)/単位: %

プレゼント金額とSNSでの投稿の関係

 

本レポートでは、クリスマスプレゼントに関する質問を起点に「子どもが生まれることによるパートナーへの意識の変化」「ほしいプレゼントともらったプレゼントの相違」「SNS使用と購買の促進」など多岐に渡るテーマを分析しました。

近年インフルエンサー・マーケティングが活発に行われているようにSNSが購買促進に与える影響は大きく、高頻度に情報を受信・発信するSNSユーザーに働きかけることがママパパ世代でも効果的であることが分かりました。

またパートナーへのプレゼント割合が産後に減ったことは、夫婦の関係において子どもの存在がそれだけ大きいということの現れではないでしょうか。行動が変わった要因は、子どもに愛情を注ぐことが夫婦双方の幸せと感じるようになるためではないかと筆者は考えています。このような例を考えると、ママパパの消費行動を考えるとき子どもの存在を無視することはできません。そしてママパパの意識の変化、行動の変化を理解する必要があるとお分かりになると思います。

一般的なアンケート調査では実際には見えない潜在意識を見える数字で明らかにすることができます。本調査では、さらに深い心理や意識に迫るとき、新たな発見やチャンスを見出すことができるかもしれないと期待を感じさせる結果になったのではないでしょうか。

 

参考記事 :  赤ちゃんに贈る初めてのクリスマスプレゼントは?  [調査]

 

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 甲斐田)