調査レポート

子育て世帯における「ウォーターサーバー」市場調査2026

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1. はじめに

乳幼児を育てる家庭において、安全で手軽に利用できる飲料水の確保は重要なテーマである。特に粉ミルクの調乳においては、衛生面や手間の軽減を目的としてウォーターサーバーを導入する家庭が増えていると考えられる。一方で、月額費用やメンテナンスの手間など、導入をためらう要因も少なくない。そこで本調査では、生後1歳以上の子を持つママを対象に、ウォーターサーバーの購入経験や検討プロセス、ブランド選択や購入理由の実態を明らかにした。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後1歳以上の子を持つコズレ会員
調査期間:2026年3月5日(木)〜2026年4月4日(土)
有効回答数:375名

3. 結果・考察

📊 本章で言及する全グラフ(図1〜図11)は、記事末尾にまとめて掲載しています。

各小見出しの「→ 図〇」の番号と対応していますので、あわせてご参照ください。

購入・契約経験は約3割、約半数が「即決」で導入(→ 図1・図2)

ウォーターサーバーの購入(契約)経験が「ある」と回答したのは約31.7%であった(→ 図1)。さらに、最初の購入を検討した期間は「即決(購入を決めるのに迷わなかった)」が約49.6%と最多であり、約半数が迷わず導入を決定していることが分かった(→ 図2)。この結果の背景には、粉ミルクの調乳など育児上の必要性が明確であるため、検討段階での比較に時間をかけずに導入が進む傾向があることが示唆される。

約半数が即決層であることを踏まえると、初回接触時にいかに強い印象を与えられるかが、導入のきっかけとして重要になると考えられる。

検討・購入は妊娠初期に集中、妊娠後期にも2度目のピーク(→ 図3・図4)

検討開始時期は「妊娠初期(妊娠2〜4ヶ月)」が約30.3%と最多であり、購入時期も同じく「妊娠初期」が約22.7%で最多であった(→ 図3・図4)。また、検討・購入のいずれも「妊娠後期(妊娠8〜10ヶ月)」に約19.3%という2度目のピークが見られる。この結果の背景には、妊娠が分かった直後の情報収集と、出産準備が本格化する妊娠後期という、2つのタイミングで導入意欲が高まることが影響していると考えられる。

プロモーションにおいては、妊娠初期と妊娠後期という2つの接点を意識した訴求設計が効果的になると示唆される。

ブランド認知・比較検討ともに「プレミアムウォーター」が首位、上位ブランドへの集中が顕著(→ 図5・図6)

ブランド認知率は「プレミアムウォーター」が約67.2%で最も高く、「アクアクララ」が約47.9%、「フレシャス」が約42.9%、「クリクラ」が約42.0%で続いた(→ 図5)。比較検討率においても「プレミアムウォーター」が約59.7%で首位であり、以下「アクアクララ」「フレシャス」「クリクラ」が約2割台で続いている(→ 図6)。上位4ブランドへの認知・検討の集中度が高いことが背景にあると考えられる。

上位ブランドと同じ土俵で比較検討の対象に入るためには、認知拡大を通じた指名検索の獲得が重要な課題になると考えられる。

購入ブランドも「プレミアムウォーター」が首位、購入チャネルは「大型ショッピングモール」が最多(→ 図7・図8)

実際の購入ブランドは「プレミアムウォーター」が約44.5%とトップであり、「クリクラ」が約12.6%、「フレシャス」が約11.8%で続いた(→ 図7)。購入チャネルでは「大型ショッピングモール」が約34.5%で最多となり、「その他」が約28.6%、「EC(メーカーのサイト)」が約18.5%であった(→ 図8)。「その他」の割合が高いことから、購入チャネルが特定の場所に集約されておらず、接点が分散している可能性がある。

購入チャネルの分散を踏まえると、店舗・EC双方での露出を組み合わせた施策が有効になると考えられる。

購入理由は「粉ミルクの調乳に便利」が突出(→ 図9)

最も重視した購入理由は「粉ミルクの調乳に便利」が約41.2%で最多となり、「おいしい水を飲みたい」が約16.8%、「子どもに安心安全な飲料水を飲ませたい」が約7.6%で続いた(→ 図9)。この結果の背景には、乳児期の調乳における利便性が、ウォーターサーバー導入の最大の動機になっていることが示唆される。

販促においては、調乳のしやすさや時短効果を具体的に訴求することが、導入の決め手になると考えられる。

買い替え経験は約3割、コストや管理の手軽さが乗り換えの主な動機(→ 図10・図11)

最初の購入以降、別ブランドへの買い替え経験が「ある」と回答したのは約28.6%であった(→ 図10)。買い替え時の理由としては「トータルコストや利用料が安い」が約44.1%で最多であり、「浄水型、ボトルの管理が不要、水の補充が簡単」が約35.3%、「ボトルの交換、メンテナンスが簡単」が約26.5%で続いた(→ 図11)。初回購入時には「粉ミルクの調乳に便利」という育児ニーズが最重視される一方、買い替え時にはコストや管理の手軽さといった経済性・利便性の側面が重視される傾向にあることが示唆される。

乗り換えユーザーの獲得には、コスト面や管理の手軽さを軸とした比較訴求が有効になると考えられる。

4. 調査項目

  • 購入(契約)経験
  • 最初の購入(契約)を検討した期間
  • 検討開始時期
  • 購入(契約)時期
  • 認知しているブランド
  • 比較検討したブランド
  • 実際に購入(契約)したブランド
  • 購入(契約)チャネル
  • 最も重視した購入(契約)理由
  • 買い替えた経験
  • 買い替え時の購入理由

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

5. おわりに

検討フェーズにおいては、妊娠初期と妊娠後期という2つのタイミングで検討・購入が活発化し、約半数が即決で導入を決めていることが明らかになった(図1・図2・図3・図4)。

ブランド選択フェーズでは、「プレミアムウォーター」が認知・比較検討・購入のすべての段階で圧倒的な存在感を示しており、購入チャネルとしては大型ショッピングモールを中心としつつも接点が分散している傾向がうかがえた(図5・図6・図7・図8)。

購入の意思決定要因としては、初回購入時には「粉ミルクの調乳に便利」という育児ニーズが最大の決め手となる一方、買い替え時にはコストや管理の手軽さといった経済性・利便性が重視される傾向が示された(図9・図10・図11)。

コズレ子育てマーケティング研究所では、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。
(コズレ子育てマーケティング研究所 早川)

【グラフ】図1〜図11(全グラフまとめ)

子育て世帯における「ウォーターサーバー」市場調査2026 図1〜図11 グラフまとめ

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。
出典:「子育て世帯における「ウォーターサーバー」市場調査2026(株式会社コズレ)」https://cozre.co.jp/blog/19744
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)

この記事の著者

株式会社コズレ 取締役 早川修平の写真

著者: 早川 修平(株式会社コズレ 取締役/MBA)

NTT東日本にて法人営業、マーケティング、経営企画を経験後、慶應義塾大学大学院(在学中、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ留学)にてMBAを取得。戦略コンサルティングファーム「ローランド・ベルガー」にて自動車・金融業界など幅広いクライアント向けにマーケティング戦略立案、ビジネスプロセス改善の支援に従事。

その後、子育て世代向けWebメディア「コズレ」を創業期から運営責任者として牽引し、会員数100万人超のプラットフォームへと成長させる。累計500件以上の子育て世帯を対象とした市場調査を主導し、育児用品メーカーや子育て関連サービス企業向けに、定量・定性データに基づくマーケティング戦略やプロモーション施策を多数提案・実行している。また、子育て世代の購買行動やニーズを踏まえたマーケティング手法に関するセミナーや講演会の講師も務める。

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