調査レポート

『新型コロナウイルス感染症に関連する育児調査②』コロナ禍におけるワンチーム育児の変化は?

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1. はじめに

今回は2020年4月に実施した「新型コロナウイルス感染症に関連する育児調査」について、結果をまとめ、その一部を公開いたします。
新型コロナウイルスの流行は、子育て世帯にとって、想像すらできなかった非常事態であることは間違いないでしょう。
保育園や幼稚園は登園自粛や休園になり、家庭での育児負担が増加。仕事を休む、在宅で仕事をするなど、ライフスタイルを大きく変えざるを得なくなったママパパも多いことでしょう。また、感染リスクを避けるため、祖父母の力を借りづらい状況の中、「ワンチームで取り組んできた育児」にどのような変化があったのでしょうか。流行前と比べた、パパの育児参加率や祖父母の育児協力率などの変化についてお伝えします。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:0~2歳以下の子を持つ女性
調査期間:2020年4月8日(水)~2020年4月14日(火)
有効回答者数:1,554名

3. 結果・考察

(1) パパの平日と休日の在宅率の変化
平日の在宅率が高くなったとの回答が24.26%、休日の在宅率が高くなったとの回答が28.96%と、休日のほうが高くなった割合が多い。外出自粛が叫ばれ、これまで休日に外出していたのを、より控えるようになったと考えられる。

(2) パパの平日と休日の育児参加率の変化
平日・休日ともに新型コロナウイルス流行前と比べて「変化なし」と答えたママが8割弱。流行前も育児参加率が高いパパは「流行後も高い状況を維持」しており、流行前も育児参加が低いパパは「流行後でも低いまま」という結果に。

(3) 平日・休日ともに「在宅率」が高くなったパパの「育児参加率」
パパの平日在宅率が高くなったと回答したママたち(①参照)のうち、パパの平日の育児参加率が高くなったと62.60%が回答している。そのため、在宅が増えたパパは育児に参加する傾向にあると言える。

(4) パパが具体的に増やした育児内容
子どもと遊んだり、お風呂に入れたり、おむつ替えなどを行うことは以前に比べ増やしているものの、「育児についての情報取得、学習」に関しては、いまだママ任せなのかもしれない。

(5) 祖父母の平日と休日の育児協力率の変化
平日・休日ともに新型コロナウイルス流行前と比べて「変化なし」と答えたママが多い。流行前後に関係なく子どもの親、ママパパメインで育児をしている家庭が多いのかもしれない。

(6) 祖父母との連絡頻度の変化
新型コロナウイルス流行前に比べ、祖父母との連絡頻度を増やしたママが25.80%にのぼることから、互いの不安や心配事を共有する機会が増していることがわかる。

4. おわりに

新型コロナウイルス感染症の流行前と比べた、パパの育児参加率の変化や祖父母の育児協力率の変化などについてご紹介しました。お家にいる割合が高いパパは、育児への参加傾向にあることが明らかになりました。コズレ子育てマーケティング研究所では、このように変化していく子育ての実情をお伝えすると共に、今できる支援とは何かを明らかにしていきます。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。 (コズレ子育てマーケティング研究所 山内)

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:「新型コロナウイルス感染症に関する概況調査(株式会社コズレ)」
https://cozre.co.jp/4344/
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/

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