プレスリリース

子育て世帯における「産後骨盤ケア用品」市場調査2025

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1. はじめに

出産後の骨盤ケアは、産後の身体回復において重要な役割を担うと広く認識されている。骨盤ベルトや骨盤ガードルといった骨盤ケア用品は、産後ママの間でニーズの高いカテゴリのひとつである。一方で、どのブランドを選べばよいか判断しにくい、購入タイミングがわからないといった声も聞かれ、消費者の購買行動の実態は十分に明らかになっていない。そこで本調査では、産後骨盤ケア用品の購入経験・検討プロセス・ブランド認知・チャネル・価格帯・買い足し行動について網羅的に明らかにした。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後1歳以上の子を持つコズレ会員
調査期間:2025年11月28日(金)〜2025年12月31日(水)
有効回答数:342名

3. 結果・考察

📊 本章で言及する全グラフ(図1〜図17)は、記事末尾にまとめて掲載しています。

各小見出しの「→ 図〇」の番号と対応していますので、あわせてご参照ください。

産後骨盤ケア用品の購入率は約58%(→ 図1)

産後骨盤ケア用品を購入したことがある割合は約58%であった(→ 図1)。約4割は未購入であることから、まだ市場に取り込まれていない潜在層が一定数存在すると考えられる。未購入の主な理由としては「必要性を感じない」「どの商品が良いかわからない」が上位を占めており、情報提供や使用メリットの訴求が購入促進につながる可能性がある。

骨盤ケア用品市場においては、認知・購入意向の底上げを図るコミュニケーション戦略が有効と考えられる。

検討開始は妊娠後期が最多、生後直後の需要も存在(→ 図2)

購入検討を開始した時期として、妊娠9〜10ヶ月が約23%と最多であった(→ 図2)。妊娠7〜8ヶ月が約20%、妊娠5〜6ヶ月が約13%と続き、妊娠後期に検討が集中する傾向が見られる。一方、生後0ヶ月での検討も約10%を占め、出産直後にも一定の需要が生じていると考えられる。

妊娠後期から産直後にかけて情報接触を強化する施策が、購入行動の促進につながる可能性がある。

約35%が即決、短期間での購買決定が主流(→ 図3)

購入検討にかかった期間は、即決が約35%と最多であった(→ 図3)。4〜7日が約14%、1〜2週間が約12%と続き、多くのママが比較的短期間で購入を決定していることがわかる。骨盤ケア用品は「必要性が高まったタイミングで購入する」という即購買行動が主流と考えられる。

EC・店頭問わず、購入直前の接点での情報提供が購買後押しに有効と示唆される。

実際の購入時期も妊娠後期が中心(→ 図4)

実際に購入した時期も妊娠9〜10ヶ月が約24%と最多であり(→ 図4)、検討開始時期と近接している。妊娠7〜8ヶ月が約18%、妊娠5〜6ヶ月が約15%と続く。検討から購入までの期間が短いため、妊娠後期のタイミングで製品情報を届けることが購入につながりやすいと考えられる。

妊娠後期の情報接点への集中出稿が効率的なアプローチとなり得る。

ブランド認知は犬印本舗がトップ、4大ブランドが市場を牽引(→ 図5)

認知しているブランドとして、犬印本舗が約61%と最多であった(→ 図5)。次いでピジョンが約55%、青葉 トコちゃんベルトが約48%、ワコールマタニティが約47%と続き、この4ブランドが高い認知率を有している。5位以下は約12%以下と大きく差が開いており、上位4ブランドへの集中が顕著と考えられる。

ブランドマーケティングにおいては、上位4ブランドの牙城を崩すための差別化訴求が不可欠である。

比較検討でも犬印本舗がリード、上位4ブランドで比較の大半を占める(→ 図6)

比較検討したブランドとして、犬印本舗が約56%と最多であった(→ 図6)。ピジョンが約44%、青葉 トコちゃんベルトが約39%、ワコールマタニティが約29%と続く。認知率の序列と比較検討率の序列がほぼ一致しており、認知が比較検討行動に直結している可能性が高い。

認知獲得施策が比較検討テーブルへの参入につながるため、ブランド認知向上が購入率の底上げに寄与すると考えられる。

購入者の約64%が実物を確認してから購入(→ 図7)

比較検討の際に実物を見に行った割合は約64%であった(→ 図7)。骨盤ケア用品はフィット感や素材感が重要視されやすい製品であり、実際に触れて確認するニーズが高いと考えられる。一方、約36%はリアル試着なしで購入しており、EC購入ユーザーの存在も無視できない。

店頭での商品展示・試着環境の充実が購入後押しに有効であると示唆される。

実物確認場所はアカチャンホンポ・西松屋が同率トップ(→ 図8)

実物を見に行った場所として、ベビー用品店(アカチャンホンポ)とベビー用品店(西松屋)がそれぞれ約54%と同率でトップであった(→ 図8)。ベビー用品専門店が実物確認の主要な場となっており、その後のベビーザらスやしまむら/バースデイが約13%と続く。

主要ベビー用品チェーンとの連携・商品陳列強化が購入転換率の向上に貢献すると考えられる。

骨盤ベルトが購入製品の約85%を占める(→ 図9)

購入した製品カテゴリとして、骨盤ベルトが約85%と圧倒的多数であった(→ 図9)。骨盤ガードルが約7%、骨盤ショーツが約7%と続く。骨盤ケア用品市場においては骨盤ベルトが主力カテゴリであり、他カテゴリの認知・訴求余地が残されていると考えられる。

骨盤ベルト以外のカテゴリにおいては、使用メリットの積極的な情報提供がカテゴリ拡大につながる可能性がある。

購入ブランドは犬印本舗が約31%でトップ(→ 図10)

実際に購入したブランドとして、犬印本舗が約31%と最多であった(→ 図10)。ピジョンが約23%、青葉 トコちゃんベルトが約19%、ワコールマタニティが約12%と続く。認知・比較検討・購入の各段階において犬印本舗がリードしており、同ブランドの市場ポジションの強さが確認される。

競合ブランドにとっては、比較検討時の接触強化と購入転換率の向上が優先課題と考えられる。

購入チャネルは西松屋が約30%でトップ(→ 図11)

購入チャネルとして、ベビー用品店(西松屋)が約30%と最多であった(→ 図11)。次いでベビー用品店(アカチャンホンポ)が約23%、EC(楽天)が約11%と続く。実店舗での購入が主流だが、EC(楽天)が3位に入っており、オンライン購買も一定の割合を占めている。

実店舗とECの双方でのブランド露出・プロモーションが購入機会の最大化につながると考えられる。

購入価格帯は2,000〜4,000円が約49%と半数を占める(→ 図12)

購入価格帯として、2,000〜4,000円が約49%と最多であった(→ 図12)。4,000〜6,000円が約20%、6,000〜8,000円が約13%と続く。比較的手頃な価格帯への集中が見られ、コストパフォーマンスへのニーズが高いと考えられる。

価格訴求と品質訴求のバランスをとった製品・プロモーション設計が購買動機の強化に有効と示唆される。

購入理由のトップはサポート力・補正力(→ 図13)

購入理由として、サポート力・補正力が約51%と最多であった(→ 図13)。産前産後で使えることが約28%、着脱のしやすさが約27%と続く。機能面を重視した購買行動が主流であり、製品の実用性への訴求が最も有効と考えられる。

サポート力や使い勝手の良さを訴求した製品コミュニケーションが購買意向の向上に直結する可能性がある。

最重視理由もサポート力・補正力が約34%でトップ(→ 図14)

最も重視した購入理由として、サポート力・補正力が約34%と最多であった(→ 図14)。産前産後で使えることが約13%、着脱のしやすさと手頃な価格がそれぞれ約11%と続く。複数回答のランクと最重視の単一回答のランクがほぼ一致しており、サポート力が本質的な購買動機として機能していると考えられる。

「サポート力の高さ」を軸とした製品訴求が最も効果的なメッセージングとなり得る。

買い足し経験者は約17%(→ 図15)

最初の購入以降、別ブランドの産後骨盤ケア用品を買い足した経験があるのは約17%であった(→ 図15)。約83%は買い足し経験がなく、最初の購入ブランドへのロイヤルティが高いと考えられる。一方、買い足し層においては別ブランドへのスイッチが発生しており、競合間での顧客獲得機会が存在する。

既存ユーザーのリテンション強化と同時に、他ブランドユーザーへのスイッチ訴求も有効な戦略と示唆される。

買い足しブランドはピジョンがトップ(→ 図16)

買い足したブランドとして、ピジョンが約44%と最多であった(→ 図16)。犬印本舗が約29%、ワコールマタニティが約12%と続く。初回購入ではトップシェアの犬印本舗が、買い足し局面ではピジョンに逆転されており、買い足し時の選択動機が初回とは異なる可能性がある。

買い足し購買層への訴求においては、最初の購入と異なる価値提案が有効と考えられる。

買い足し理由もサポート力・補正力がトップ(→ 図17)

買い足し時の購入理由として、サポート力・補正力が約38%と最多であった(→ 図17)。着脱のしやすさが約24%、着け心地とズレにくさがそれぞれ約18%と続く。初回購入と同様にサポート力が重視されており、骨盤ケア用品のコアバリューとして一貫していると考えられる。

買い足し訴求においても機能訴求を軸とした継続使用のメリット訴求が効果的と示唆される。

4. 調査項目

  • 回答者のお子さんの月齢
  • 産後骨盤ケア用品の購入経験
  • 購入検討開始時期
  • 購入を検討した期間
  • 実際の購入時期
  • 認知しているブランド
  • 比較検討したブランド
  • 実物を見て比較検討したか
  • 実物を見た店舗
  • 購入した製品カテゴリ
  • 実際に購入したブランド
  • 購入理由
  • 最も重視した購入理由
  • 購入チャネル
  • 購入価格帯
  • 買い足し経験
  • 買い足した製品カテゴリ
  • 買い足したブランド
  • 買い足した際の購入理由
  • 買い足した時期
  • 未購入・非購入の理由

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい

5. おわりに

本調査では、産後骨盤ケア用品の購入経験は約58%であり、約4割の潜在層が依然として未購入であることが明らかになった(図1)。購入者の検討開始時期・実際の購入時期はいずれも妊娠後期に集中しており、検討から購入までの期間は約35%が即決と、短期での購買意思決定が主流であることが確認された(図2・図3・図4)。

ブランド認知・比較検討・実際の購入のいずれのステップでも、犬印本舗、ピジョン、青葉 トコちゃんベルト、ワコールマタニティの4ブランドが市場を牽引していることが示された(図5・図6・図10)。実物確認の場はアカチャンホンポ・西松屋が主要拠点であり(図7・図8)、購入チャネルも両店が上位を占める中、EC(楽天)も3位につけており、オンライン購買の存在感も確認された(図11)。

購入製品は骨盤ベルトが約85%を占め(図9)、購入価格帯は2,000〜4,000円が約49%と中価格帯に集中していた(図12)。購入理由としてはサポート力・補正力が一貫してトップを占め(図13・図14)、機能訴求が最も有効なコミュニケーション軸であることが示唆される。

買い足し経験者は約17%にとどまるが(図15)、買い足しブランドではピジョンが初回購入シェアトップの犬印本舗を逆転しており(図16)、買い足し時の選択基準が初回とは異なる動態が見られた。買い足し理由においてもサポート力が最重視されており(図17)、機能の継続訴求が重要であることが確認された。

コズレ子育てマーケティング研究所では、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください

(コズレ子育てマーケティング研究所 早川)

【グラフ】図1〜図17(全グラフまとめ)

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。
出典:「産後骨盤ケア用品市場調査2025(株式会社コズレ)」https://cozre.co.jp/blog/19421
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)

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