「妊娠線ケア剤（予防クリーム・オイル）」市場調査2023

１． はじめに

2023年7～8月に実施した『「妊娠線ケア剤（予防クリーム・オイル）」市場調査2023』を本日、公開する。マタニティ期の肌トラブルに悩む妊婦さんたちにとって、妊娠中のボディケアに使われる妊娠線予防クリーム・オイル等の妊娠線ケア剤は関心が高い商材と言える。そこで株式会社コズレは、妊娠線ケア剤の市場動向について調査・分析を実施した。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「５．調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

２． 調査

調査主体：コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法：インターネット・リサーチ
調査対象：産後の女性
調査期間：2023年7月13日（木）～2023年8月11日（金）
有効回答者数：631名

※資料中の注記ある設問を除く。

３． 結果・考察

予防クリーム・オイル等の妊娠線ケア剤の購入経験は約54％

53.6％のママが「購入経験がある」と回答。妊娠中はおなかのふくらみによって肌が薄くなったり、ホルモンの影響で肌の状態が変化することも多い。そのため、ケアへの関心が高くなっていることがうかがえる。

認知率、初回購入シェア共にママ＆キッズ「ナチュラルマーククリーム」が首位

月齢別のブランド認知率は、ママ＆キッズ「ナチュラルマーククリーム」が妊娠中から最も高い割合を示した。初回購入シェアにおいてもママ＆キッズ「ナチュラルマーククリーム」が23.0％と最も高くなり、同様の傾向を見せている。
次いでピジョン「ボディケアクリーム　24hモイスチャーケアクリーム」までが1割を超える初回購入シェアを獲得している。

初回購入の検討期間は約52％が1日以内、実店舗での購入が約55％

初回購入の検討期間は、「即決（購入を決めるのに迷わなかった）」が37.0％、「1日以内」が15.4％となり、1日以内で購入を決めた人が併せて約52％となった。
また、購入チャネルは、ベビー用品店やドラッグストアなど実店舗での購入が約55％。リアル・webの両チャネルが拮抗してきている。

商品選択基準は「価格」「内容量・サイズ」「配合成分や原材料」が上位

購入ブランドを選択した基準は、「価格」が30％超で最も高く、「内容量・サイズ」と「配合成分や原材料」が続く結果となった。
なお、購入ブランド別に選択した基準を集計すると、ブランド毎に評価されているポイントが異なることが分かった。ブランドによって、「価格」で選ばれる、「配合成分や原材料」で選ばれる、「入手しやすさ」で選ばれるといった傾向が顕著である。
ママは、重視する基準の異なる複数のセグメントに分かれていることがうかがえる。
※当該データは、プロモーション等のご提案の過程でご提供予定

初回購入ブランドからのスイッチ経験者は約17％

初回購入ブランドからブランドをスイッチした経験のある人は17.2%。初回購入したブランドを比較的継続利用している傾向がある。

４．おすすめのプロモーション

調査結果から、妊娠線ケア剤を半数以上のママが購入していること。価格・配合成分や原材料・使用感など重視する基準の異なる複数セグメントに分かれていることが分かった。また、ブランドスイッチが多くないことから、初回購入のタイミングで的確にリーチしていくことが重要である。

そして、初回購入の機会において効率よくマーケティングを行うには、購入検討を行う適切なタイミング・属性でプロモーションのターゲットを絞り込み、各セグメントで重視される商品選択基準によりそった役立つ情報を提供することが必要があるといえる。

なお、検討開始の具体的なタイミング、シェア上位ブランドが商品選択基準に基づいてどのように評価されているか、については、ご提案時のプロモーションのプランニングの過程で調査結果を提示させていただきたい。