1. はじめに
2023年9月に実施した『子育て世帯における「携帯キャリアの乗り換え」市場調査2023』を本日、公開する。出産によって支出が増える子育て世帯にとって、家計における通信料の負担は大きく、携帯キャリア見直しへの関心も高まる傾向にある。そこで株式会社コズレは、子育て世帯における携帯キャリアの市場動向について調査・分析を実施した。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
※「携帯キャリアの乗り換え」の2024年市場調査は以下よりご覧いただけます。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:0歳以上の子どもを持つ産後の女性
調査期間:2023年9月25日(月)~2023年10月3日(火)
有効回答者数:545名
3. 結果・考察
携帯電話等を約99%が所持。契約形態は出産後も「自身1人での契約」が約45%
携帯電話やスマートフォンの所持率は、約99%。契約状況を見てみると「自身1人での契約」は約45%と、産後でも自分自身の契約の人が半数近くいることがわかった。
妊娠以降の携帯キャリア変更は約34%。「家計の見直し」「携帯端末の買い替え」が主な理由
妊娠以降に携帯キャリアを変更した経験がある方は約34%となった。変更理由を見てみると「家計の見直し」が約47%、次いで「携帯端末の買い替え」が約32%と多い結果になった。妊娠・出産によって支出が変化したことが、携帯キャリアの見直しに影響していることが伺える。
携帯キャリア変更の検討期間は「1週間以内が約65%」
携帯キャリアの変更について検討した時間は、「即決(購入を決めるのに迷わなかった)」が30.8%、「1日以内」が11.0%、「2~3日」が12.6%、「4~7日(1週間以内)」が11.0%となり、合わせて「1週間以内」が約65%となった。即決の割合も多く、比較的短期間で検討を終える方が多く、比較にあたって分かりやすい特徴をあらかじめ認知してもらうことが重要であると思われる。
認知度は三代キャリアが8割超。変更時の比較検討対象は「楽天モバイル」等の格安スマホが上位
携帯キャリアの認知度は、「docomo」「Softbank」「au」がそれぞれ8割を超えて高い割合を示した。また、キャリア変更の比較検討対象としては「楽天モバイル」が最も多く、次いで「Y!mobile」と「UQモバイル」となった。この3社が検討率が30%前後とその他キャリアに水をあけており、格安スマホが関心を集めていることが浮き彫りになる結果となった。
三大キャリアから格安スマホへ変更する傾向
変更前のキャリアを見ると、「au」が最も多く、「Softbank」と「docomo」が続いて多い割合を占めている。一方で変更後のキャリアでは、最も多いのが「Y!mobile」、次いで「楽天モバイル」「UQモバイル」が続いた。比較検討におけるシェアと比べると「楽天モバイル」と「Y!mobile」の順位が入れ変わっているものの、変更後のキャリアのシェアでも格安スマホが上位に並ぶ形となった。
妊娠以降、複数回の変更経験ありは約26%。変更先は「Y!mobile」が首位
第一子の妊娠以降、キャリアを変更した経験がある人の中で、2回以上の変更を経験した人は約26%となった。変更先のキャリアを見てみると「Y!mobile」が最も多く約33%、次いで「Softbank」「UQモバイル」が並んだ。初回の変更先シェアでは2位だった「楽天モバイル」は8位となっている。
変更していない理由は「今の携帯キャリアに満足している」「変更するのが手間・面倒」が上位
第一子の妊娠以降に携帯キャリアの変更をしていない人の理由を見てみると、「今の携帯キャリアに満足している」が約63%で最も多く、次いで「変更するのが手間・面倒」が約44%となった。
4.おすすめのプロモーション
調査結果から、妊娠以降の携帯キャリアの変更経験は約34%、変更経験者のうち2回以上変更した人が約26%であることがわかった。また、妊娠以降の携帯キャリア変更理由は「家計の見直し」が約47%であり、比較検討や実際の変更先は格安スマホが上位を占めていることから通信料を重視する傾向が見られる。このことから、支出が変化する妊娠・出産は、新規ユーザーを獲得する機会であると共に、既存ユーザーが流出しやすいタイミングであると考えられる。
効率よく新規ユーザー獲得、既存ユーザーの囲い込みを行うには、妊娠期以降の変更検討を行う適切なタイミング・属性でプロモーションのターゲットを絞り込み、各セグメントで重視されるサービス選択基準によりそった役立つ情報を提供することが重要である。
なお、携帯キャリア変更の検討開始時期、変更時期、などについては、ご提案時のプロモーションのプランニングの過程で調査結果を提示させていただきたい。
5.調査項目
●所持率
●契約状況
●妊娠以降の携帯キャリア変更経験
●変更理由
●検討開始時期
●検討期間
●変更時期
●認知度
●比較検討
●変更前の携帯キャリア
●変更後の携帯キャリア
●変更先携帯キャリアの選択理由
●変更後の月額料金(回答者自身)
●複数回のキャリア変更経験
●変更先の携帯キャリア
●非変更理由
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。
掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
例えば、携帯キャリアの場合、
・妊娠月齢/子どもの月齢
・世帯年収
・住所(居住地域)
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションがおすすめです。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 早川・槇本)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯における「携帯キャリア」市場調査2023(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/blog/10559(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)