1. はじめに
2023年11月に実施した『子育て世帯の「空気清浄機」購入・検討 市場調査2023』を本日、公開する。ホコリやウイルス、花粉など空気中の浮遊物質に対する心配も多い現代の子育て世帯にとって、空気清浄機は非常に関心の高い商材と言える。そこで株式会社コズレは、子育て世帯における空気清浄機の市場動向について、妊娠中・子育て中のママを対象に調査・分析を実施した。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:妊娠中・産後の女性
調査期間:2023年11月8日(水)~2023年11月29日(水)
有効回答者数:1239名
3. 結果・考察
空気清浄機の購入割合は約33%
妊娠中・子育て中のママの中で、空気清浄機を購入したことがある人は約33%、購入したことがない人は約67%だった。コロナ禍を経て関心が高まっている家電の1つだが、子育て世帯の購入は3割ほどにとどまっていることがわかった。
検討は10月から開始し、1月までに購入する人が約半数
検討開始と購入のタイミングは、どちらも10月が最も多く、次いで1月が高い割合となった。このことから10月から検討を開始し、1月までに購入している人が約半数であることがわかる。空気清浄機には加湿機能付きのタイプも多いことから、季節や湿度の変化が検討・購入時期に影響していると考えられる。
検討期間は約4割が1日以内。実店舗での購入が約7割
初回購入の検討期間は「即決(購入を決めるのに迷わなかった)」が約33%、「1日以内」が約6%。さらに、「2~3日以内」が約11%、「4~7日(1週間以内)」が約10%となり、1週間以内に決定している人が約60%となり、比較的短期間に情報収集・比較検討・購入に至っていることが分かる。また、購入チャネルは「家電量販店」が最も多く、ホームセンターなども含め実店舗での購入が約67%と過半数を超えている。
ブランド認知・購入シェアは「パナソニック」「シャープ」が上位を占有
ブランド認知率では「パナソニック ナノイーX搭載 加湿空気清浄機」が約43%と最も高く、次いで「シャープ プラズマクラスター搭載 加湿空気清浄機」が約38%となった。一方、購入シェアを見てみると「シャープ プラズマクラスター搭載 加湿空気清浄機」が約20%と最も高く、次に「パナソニック ナノイーX搭載 加湿空気清浄機」が約18%で続く。認知率とは1位2位が逆転しているものの、この2商品の人気の高さを伺わせる結果となっている。
比較検討率は「シャープ」製品、購入率は「Levoit」製品が首位
比較検討率では、ハイグレードモデルの「シャープ プラズマクラスターNEXT搭載 加湿空気清浄機」が100%と高い検討率を示した。また、購入率では「Levoit 空気清浄機」が100%となった。認知率では低かったものの、比較検討されれば購入検討に至っていることが分かる。
購入価格は「1万円以上~3万円未満」の割合が高い
購入した空気清浄機の価格帯は、「1万円以上~2万円未満」が約26%で最も多く、次いで「2万円以上~3万円未満」が約22%だった。機能性は確保しながらも購入しやすい手頃な価格の商品が人気を集めていることがわかる。
購入目的は「赤ちゃんが生まれる・生まれたから」が最多
空気清浄機購入の目的は、「赤ちゃんが生まれる・生まれたから」が約72%で圧倒的に高く、購入のきっかけとして出産が大きな影響を与えていることがわかる。続いて「空気の乾燥を防ぐため」「ハウスダストが気になったから」「ウイルスへの対策」などが30%台で並ぶ結果となった。
所持台数は「1台」が64%。「リビング」「寝室」への設置が主流
空気清浄機の所持台数は、「1台」と回答した人が約64%と過半数を超え、「2台」は約26%、「3台」は約8%と少数だった。利用している部屋は「リビング」が最も多く約68%、「寝室」が約49%と続いた。子どもがまだ小さくリビングや寝室で過ごす時間が長いことが、所持台数や利用場所に影響をしていると考えられる。
4.おすすめのプロモーション
調査結果から、空気清浄機の購入経験がある人は約33%。購入目的は「赤ちゃんが生まれる・生まれたから」が約72%と非常に高い割合を占めることが分かった。空気清浄機の販売にあたって、妊娠・出産のタイミングはターゲットとして有望であるといえる。
また、購入チャネルの過半数は家電量販店となっており、実店舗に行く前にいかに認知を獲得し、比較検討対象に入るのかも重要なマーケティング上のポイントであるといえる。
以上より、空気清浄機のプロモーション施策としては、妊娠や出産はもちろん、季節性も考慮に入れながら、購入検討を開始する適切なタイミングでターゲットを絞り込み、実店舗を訪れる前の認知を高めるプロモーションを行うことが有効であると考えられる。
なお、空気清浄機の購入についての検討開始・購入の月齢タイミング、購入理由・購入時に重視したポイントなどについては、ご提案時のプロモーションのプランニングの過程で調査結果を提示するのでお問合せ頂きたい。
5.調査項目
●購入経験
●検討開始・購入の月齢タイミング
●検討開始・購入の時期
●検討期間
●購入チャネル
●認知率
●購入シェア
●認知人数>比較検討人数の割合(比較検討率)
●比較検討人数>購入人数の割合(購入率)
●購入した空気清浄機の価格
●購入目的
●購入理由・購入時に重視したポイント
●所持台数
●利用している部屋
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。
掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
例えば、空気清浄機の場合、
・妊娠月齢/子どもの月齢
・住所(居住地域)
・世帯年収
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションがおすすめです。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 早川・槇本・増田)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯の「空気清浄機」購入・検討 市場調査2023(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/blog/10937(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)