調査レポート

子育て世帯における「カーシェアリング」利用 市場調査2024

  • LINEで送る

1. はじめに

2024年1月~2月に実施した『子育て世帯における「カーシェアリング」利用 市場調査2024』を本日、公開する。子育て世帯は買い物やおでかけ、送迎など何かと車が必要な場面が多く、カーシェアリング(以下、カーシェア)にも高い関心が集まっている。そこで株式会社コズレは、子育て世帯におけるカーシェアの利用動向について、妊娠中・子育て中のママを対象に調査・分析を実施した。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:妊娠中・産後の女性
調査期間:2024年1月10日(水)~2024年2月7日(水)
有効回答者数:814名

3. 結果・考察

運転をする人は約7割。自家用車は約8割が保有

「日頃から運転する人」は約51%、「たまに運転する人」は約18%で合わせて約68%と、7割近い人が定期的に運転をしていることがわかった。
また、自家用車の所持状況の調査では、自家用車を「所持している」人が約80%と高い割合となった。
小さな子ども連れでの移動は何かと苦労も多い。一種のパーソナルスペースである自動車を利用した移動が子育て世帯で多く取り入れられている様子が見て取れる。

認知度1位は「タイムズカー」。利用意向が「ある」のは約21%

カーシェアブランドの認知度は、1位が「タイムズカー」の約79%で、2位の「オリックスカーシェア」以下を大きく引き離す結果となった。同社は時間貸駐車場の最大手である。数多くある自社駐車場にカーシェア用の車両を設置できるという強みが、認知度の高さにもつながっていると考えられる。
また、カーシェアの利用意向を見てみると、「利用したいと思ったことがある」人は約21%であった。自家用車の保有が約8割であることを考慮すれば、あながち低いとも言い切れない割合である。

利用経験がある方は限定的

カーシェアの利用経験は、「本人が利用したことがある」人が約9%、「パートナーや家族が利用したことがある」人が約17%。自家用車の保有率が高いこともあり、利用経験者は限られているといえる。

都道府県別の利用経験では1位は「大阪府」24%、次いで「東京都」約21%

利用経験者を都道府県別に見てみると、1位は「大阪府」で約24%、2位が「東京都」で約21%と、大都市を要する地域で高い傾向にある。
要因としては、駐車場代などの維持費を考慮すると、必要な時だけ料金を支払って車を使用できるなどのメリットが特に大都市であるほど大きくなること。ステーション数の多さ、などが影響していると考えられる。
また、大阪府では府営住宅敷地内でカーシェアを行うなど、官民が連携してカーシェア普及の取り組みを実施してきたことも影響していると考えられる。

加入理由は「駐車場代ががかからない」、利用目的は「おでかけ」が首位

サービス加入理由は、1位が「駐車場代がかからない」で約56%、2位が「車の購入費用がかからない」で約55%となった。また、利用目的の1位は「おでかけ」で約75%、2位は「買い物」で約43%だった。
出費は抑えながら家族でのおでかけも楽しみたい子育て世帯にとって、車の購入費用がかからないことや維持費の負担が少ないことが大きな魅力となっていることがわかる。

利用経験者のうち、第一子妊娠以降に利用したのは3割前後

利用経験者のうち第一子妊娠以降の利用経験を見てみると、回答者本人が利用経験がある人は約27%、パートナーや家族が利用経験がある人は約34%となった。妊娠以降の利用者は限られていることが分かる。
前述の通り、子ども連れでのおでかけにおいて、ある種のパーソナルスペースである車を利用した移動はメリットが大きい。その一方で、カーシェアの利用割合は限られており、子育て世帯にとってのサービスの利用シーンが浸透していないとも考えられる。

第一子妊娠以降の利用理由は「車に乗る頻度が少ない」が65%


妊娠以降のサービス加入理由の調査では、1位が「車に乗る頻度が少ない」、次いで2位が「借りる手続きが楽」となった。加入理由について全体と妊娠以降で比較してみると、妊娠以降は「車に乗る頻度が少ない」「借りる手続きが楽」が伸びており、特にこの2つに価値を感じていることがわかった。

第一子妊娠以降で、最初に利用したカーシェアは「タイムズカー」で80%

妊娠以降に初めて利用したカーシェアサービスは「タイムズカー」が80%と高い割合を示して他を圧倒する結果となり、全体の認知度と同様の傾向が見られた。

非利用理由は「自家用車を所有している」約90%

カーシェアサービスを利用しない理由としては、「自家用車を所有している」が約90%で最も高かった。このことからターゲットは自家用車の非所有者に絞りこみ、利便性を訴求する必要があると考えられる。

4.おすすめのプロモーション

調査結果から、カーシェアの利用経験者は本人が約9%、パートナー・家族が約17%とまだ少ないものの、利用意向のある人は約21%と一定数存在していることがわかった。利用経験者を都道府県別で見ると、大阪府、東京都の割合が高いこともわかった。

妊娠以降のサービス加入理由は1位が「車に乗る頻度が少ない」、2位が「借りる手続きが楽」であり、妊娠以降の生活においてこの2点が特に魅力的であることがわかった。また、非利用理由の約9割が自家用車を既に所有していること、であった。

以上より、プロモーションとしては、大都市圏に居住している自家用車の非所有者居住をターゲティング。パーソナルスペースである車で出かけることの子ども連れであるからこその利便性、借りる際のスムーズな手続き、料金設定等を訴求し、潜在ユーザーの掘り起こしを行っていくことが有効と思われる。

5.調査項目

●自動車運転免許の所持状況

●自家用車の所持状況

●認知度

●利用意向

●利用経験(回答者本人)

●利用経験(パートナー・家族)

●都道府県別の利用経験(回答者本人)

●サービス加入理由

●利用目的

●妊娠以降の利用経験(回答者本人)

●妊娠以降の利用経験(パートナー・家族)

●妊娠以降のサービス加入理由

●加入理由の比較(全体:妊娠以降)

●妊娠以降の初回利用

●非利用理由

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。
掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

6. おわりに

コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。

「おすすめのプロモーション」でご提案した

・妊娠月齢/子どもの月齢

・住所(居住地域)

・自家用車の所持状況

などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションに対応が可能です。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。

プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。

株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 早川・槇本・増田)

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:『子育て世帯における「カーシェア」利用 市場調査2024(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/blog/11434(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/

調査レポートのダウンロードはこちら

  • LINEで送る

コズレは子育て世帯マーケティングの
新たな視点をご提供します

自社や自社製品・サービスが、どのように認知されているのかを知りたい方、そもそもどのように消費者に認知させるべきなのか、もしくはプロモーション策を立てる必要があるのか等でお悩みの方は、ぜひともコズレ子育てマーケティング研究所にご連絡ください。
新たな視点をご提供させていただきます。また、具体的企業名など、本調査の詳細レポート等はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら