1. はじめに
2024年6~7月に実施した『第一子妊娠以降の「空気清浄機」購入 市場調査2024』を本日公開する。空気中や床の埃やハウスダストなどを除去し室内環境を向上させることが期待される空気清浄機。空気の汚れが健康に及ぼす影響への心配から、妊娠期・乳幼児期に空気清浄機を利用する家庭は少なくない。
そこで株式会社コズレは、生後0ヶ月以上の子どもを持つコズレ会員を対象に「空気清浄機」購入についての経験、検討開始時期、認知ブランド等の調査・分析を実施した。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:長子生後0歳以上のコズレ会員
調査期間:2024年8月20日(火)~2024年9月18日(水)
有効回答者数:759名
3. 結果・考察
購入経験「ある」は約32%、即決が最多で1ヶ月以内の購入が主流
空気清浄機の購入経験の調査では、購入経験が「ある」と回答した人は約33%。購入検討期間の調査では「即決」が約35%と最も多かった。一方で1週間を超える回答は2割ほどであり、検討に時間をかけないケースも多いと言える。
出産に備えた「妊活中」「妊娠初期」の検討開始が多い
空気清浄機の購入について大半が「妊活中」「妊娠初期」と出産に備えて早い段階で検討を始めている。また、検討を開始する月としては気温が下がり始める10月や、特に気温が下がる1月前後が多いのも特徴だ。
購入時期は「妊娠後期」が最多
購入時期は「妊娠後期」がピークで、生後2ヶ月までが多い。なお、購入月は、12月~2月にかけてが特に多い。
認知ブランドは「パナソニック」「シャープ」が上位
空気清浄機の認知ブランド調査では「パナソニック ナノイーX搭載加湿空気清浄機」が約40%で最多、僅差で2位は「シャープ プラズマクラスター搭載加湿空気清浄機」という結果に。シャープは7位までに機能やグレードの異なる4モデルがエントリーすることになり、多くの支持を得ていることがうかがえる。
約7割が実物を見て検討
購入の際、実物を見て検討した人の割合は約67%となった。実物を見た店舗は「家電量販店」が約96%と他の店舗を圧倒している。
購入では「シャープ」が首位に
実際に購入したブランドの調査では、認知、比較検討で2位だった「シャープ プラズマクラスター搭載加湿空気清浄機」が約21%と最多、2位の「パナソニック ナノイーX搭載加湿空気清浄機」約14.6%を大きく離す結果に。購入チャネルでは家電量販店が最多で約63%、Amazon、楽天、その他の各ECがそれに続いていた。各メーカーのさまざまなモデルが販売されている店頭で実物を見て、購入はECで行う、という購買行動を取るセグメントの存在が確認できる。
出産を機に購入、リビングでの使用が約7割
購入目的を訊ねたところ、「赤ちゃんが生まれる・生まれた」が約70%で最多となり、妊娠・出産を契機に空気清浄機を購入する層が多いことが確認できた。使用場所としてはリビングが首位で約71%、2位は寝室で約45%となり、ともに赤ちゃんとともに過ごす空間であることが予想される。
購入理由では機能性が第一に求められる
空気清浄機の購入理由では「機能性」が約54%で最も多く、2位には「価格」が約36%で続いた。最も重視された理由も同様に「機能性」「価格」が上位となり、空気をキレイにする機能が最優先され、それに価格が見合っているかへの関心の高さが表れている。
2台以上の所有が約35%
空気清浄機の所有台数については約65%が1台である一方、2位以降の複数台の所有が約35%となっている。複数所有のうち、妊娠後の2台目以降の購入数では1台が最多で約50%、2台が約41%となった。赤ちゃんを迎え入れるにあたり、追加で空気清浄機を購入しリビングや寝室など部屋ごとに使用するニーズが想像される。
2台目以降の空気清浄機ではダイキンが上昇
シャープ、パナソニックの各モデルが並び初回購入の上位と共通するラインナップだが、中間位であったダイキンの順位が上昇。理由は初回と同様に「機能性」「価格」が上位となっている。
2台目以降の購入時期は「妊娠後期」「生後0ヶ月~生後2ヶ月」が多い
空気清浄機の買い替えまたは追加購入については初回購入同様、「妊娠後期」約20%がピークとなり、2位は「生後0ヶ月~生後2ヶ月」約18%であった。初回時に比べると生後半年以降の回答が増加しており、子どもの成長に合わせた追加購入時期によって分散化、バラつきが生じていると言えそうだ。
4.おすすめのプロモーション
調査結果から、空気清浄機は妊娠以降にママパパの3人に1人が購入していること、検討開始は「妊活中」「妊娠初期」が多く、また10月や1月前後など気温の低下と関係がある月も多いこと、さらに購入は「妊娠後期」が最多で、約7割が実物を見て検討、そのうちほとんどが家電量販店で実物を見ていることがわかった。購入目的の最大の理由は「赤ちゃんが生まれる・生まれたから」であり、2台目以降を購入する家庭も一定数存在している。
以上より、プロモーション施策としては妊娠期のママパパをターゲティングし、気温が低下して乾燥しやすい10月~2月の販売数を最大化させることを視野に、DMやメルマガ等でプロモーションを実施することが推奨される。空気をキレイにする機能性を赤ちゃんへのいたわりと関連させながら訴求、リビングや寝室での利用を想起させる情報を訴求し、ブランド認知・商品理解を深めることが効果的と考えられる。
5.調査項目
●購入経験
●購入を検討した期間
●検討開始時期
●検討開始の月
●実際の購入時期
●実際の購入月
●認知しているブランド
●比較検討したブランド
●実物を見て比較検討した割合
●実物を見た店舗
●購入目的・使用場所
●購入理由
●購入チャネル
●所有台数
●妊娠後の2台目以降の購入数
●買い替えまたは追加購入
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレでは、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
「おすすめのプロモーション」でご提案した
・子どもの年齢(月齢)
・住所
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションに対応が可能です。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。(株式会社コズレ 中里、早川)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯における「空気清浄機」購入 市場調査2024(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/13209(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)
※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。