1. はじめに
2024年11~12月に実施した『産後ママの可処分時間とメディア接触の変化に関する実態調査』を本日公開する。産後、育児が始まるとママの可処分時間は妊娠前と比べて大きく変化し、メディアへの接触に関しても大幅な変化が生じていることが考えられる。そこで株式会社コズレは、産後のコズレ会員を対象に可処分時間とメディア接触について、妊娠前と産後の可処分時間の変化、子どもの年齢との関係、産前産後のメディア利用の変化等の調査・分析を実施した。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「5.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:産後の女性コズレ会員
調査期間:2024年11月19日(火)~2024年12月7日(土)
有効回答者数:456名
3. 結果・考察
ママの自由時間は妊娠前と比較して産後は顕著に減少
産前と産後のママの可処分時間を比較した調査では、産前の中央値が平日3〜4時間だったものが、産後は1〜2時間、休日の中央値が産前が6~8時間から産後1〜2時間へ変化していることがわかった。平日休日問わず、産前と比較すると産後はママの自由時間は大きく減少していると言える。
ママの自由時間は子の成長に伴い減っていく傾向
さらに子の成長との関連を詳しく見てみると、年齢が上がるにつれて「1~2時間」「1時間未満」の割合が伸びていく傾向が見られ、ママの自由時間は子の成長と共に減少していくことがわかった。子どもの昼寝時間の減少、ママの仕事復帰などが影響していると考えられる。
産後のメディア接触時間は妊娠前と比較して顕著に減少
メディアへの接触について妊娠前と産後を比較してみると、産後は「1時間未満」「1~2時間」が増加し、妊娠前の中央値が「3~4時間」だったのに対して、産後は中央値が「1~2時間」に減少している。
メディア接触時間は子の成長に伴い減っていく傾向
メディア接触時間と子の成長の関連を調査した結果では、子の成長に従って「1時間未満」が増加していく傾向が見られるなど、子の年齢が上がるにつれてメディア接触時間も減る傾向であることがわかった。これも子の昼寝時間の減少やママの仕事復帰などが影響していると推測される。
産後は全メディアの利用が減少傾向
妊娠前と産後のよく利用するメディアについての調査では、どちらもインターネット、テレビ、ソーシャルメディア、動画配信サービスが上位であったが、産後は全メディアの利用が減少する結果となった。特に目立ったのが「テレビ」と「ゲーム」である。「テレビ」は15.1pt、「ゲーム」は12.7ptの減少となっている。
子どもの成長につれてメディアの利用が減少傾向
利用メディアと子の成長の関連を見てみると、どのメディアも子の成長に従って利用が減っていく傾向にあることがわかった。特にソーシャルメディア、動画配信サービスは2歳以降で大きく利用率が減少している。
産後のメディア利用目的は「育児情報の取得」が最上位
妊娠前と産後のメディア利用目的の調査を見ると、産後は「育児情報の取得」が最も多く、妊娠前の「娯楽」「趣味・興味に関する情報収集」は大きく数値を落としている。「ニュース・情報の取得」はほぼ横ばいとなった。
メディアの利用目的は「育児情報の取得」が全年齢で最上位
メディアの利用目的と子の成長の関連を見てみると、全年齢において「育児情報の取得」が最上位となった。一方で、年齢が上がると「育児情報の取得」「社交」が減少していくのも大きな特長である。
妊娠前後の接触時間で増加ptが大きいのはスマホ・SNS
妊娠前後の利用メディアへの接触時間の増減差の調査では、「インターネット(スマートフォン)」「ソーシャルメディア(SNS)」が大きく増加している一方、「テレビ」「ゲーム」は大幅に減少している。
妊娠以降、チラシ・DMの閲覧時間が増えたという方が約5割
妊娠前後のチラシやDMの数の調査では、受け取る数が「増えた」方が約6割と半数以上となった。またチラシやDMの閲覧時間が「増えた」方は約5割とこちらも増加している。
4.まとめ
調査結果から、ママの産後の可処分時間は子どもが生まれると大きく減少し、子どもが成長するにつれて昼寝の減少や仕事復帰などの影響からさらに減少していくことがわかった。可処分時間が減ることからメディアへの接触時間も同様の傾向を示し、産後は大きな減少が見られた。利用メディアの中でも娯楽度の高いテレビやゲームは特に減少の割合が高く、一方でスマートフォンなどによる育児情報の取得が全年齢を通して増加している。また社交目的でのソーシャルメディア利用は、子どもが小さいうちは高いものの、徐々に減っていく傾向が見られる。
以上のように、産後のママへのリーチは、妊娠前に比べて難易度が増していくことが分かった。プロモーションを行う際には、単純に同年代の女性が閲覧する傾向にあるメディアに出稿するのではなく、ママが接点を持っているメディアは何であるか、を意識する必要がある。
5.調査項目
●可処分時間
●可処分時間(妊娠前・子の年齢別)
●メディア接触時間(妊娠前・産後比較)
●メディア接触時間(子の年齢別)
●よく利用するメディア(妊娠前・産後比較)
●よく利用するメディア(子の年齢別)
●メディアの利用目的(妊娠前・産後比較)
●メディアの利用目的(子の年齢別)
●妊娠前後のメディア別接触時間
●妊娠前後の受け取るチラシ・DMの数
●妊娠前後のチラシ・DMの閲覧時間
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
6. おわりに
コズレは、100万人を越えるママパパ会員との接点を持つ媒体です。そして、子どもの年齢をセグメントしたプロモーションはもちろん、商材の特徴とママたちの購買特性を踏まえたきめ細かいプロモーションのご提案が可能です。
・妊娠週数
・子どもの年齢(月齢)
・住所
・世帯年収
などの属性でターゲティングして絞り込んだプロモーションに対応が可能です。
なお、上記はあくまで一例ですのでご希望の属性がある場合にはご相談ください。
プロモーションをご検討の際はぜひお問合せください。
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『産後ママの可処分時間とメディア接触調査2024(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/13548(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)
※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。