1. はじめに
共働き家庭の増加により、子育て世帯におけるハウスクリーニングサービスの需要は拡大傾向にあるのだろうか。2024年12月〜2025年2月まで実施した「子育て世帯(1歳以上の子どもを持つ家庭)」を対象とした市場調査から、ハウスクリーニングサービスの利用実態と、サービス選定基準の変化について分析する。
本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後1歳以上の子を持つ女性
調査期間:2024年12月23日(月)〜 2025年2月6日(木)
有効回答者数:318名
3. 結果・考察
利用率は約7% 市場は未成熟、だが可能性は大きい
ハウスクリーニングの利用率
調査によると、子育て世帯におけるハウスクリーニングの利用率は約7%にとどまっている。まだ普及途上といえるこの市場は、信頼性や価格など初回利用のハードルの高さに課題があるのではないだろうか。
サービスシェアと満足度 「おそうじ本舗」が先行
シェア 満足度
「おそうじ本舗」が約3割とトップシェアを誇り、次いで「ダスキンサービスマスター」「くらしのマーケット」が続く。注目すべき点としては、全体の満足度が平均4.40点(5点満点)と非常に高い。
つまり、一度サービスを体験すれば、顧客はその価値を強く実感しているということであり、実際に、利用者の100%が「必要なサービスである」と回答している。
ハウスクリーニングを実際に利用して必要なサービスであったか
購入前後で変わる選定基準 価格から「技術・信頼」へ
購入時に重視したもの 今から重視するもの
購入前に重視されるポイント
・自分では掃除できない場所(レンジフードやエアコンなど)
・割引やキャンペーン
・価格の明確さ
実際に使った後に重視されるポイント
・複数箇所の同時対応
・清掃技術の高さ
・スタッフの信頼性や接客態度
実利用を通じて「価格訴求」から「技術・信頼」重視へと意識がシフトすることから、初回利用者にしっかり価値を体験させる施策が、リピートや口コミにつながると考えられる。
購入へのきっかけとそのプロセスへのキーとなることとは
購入時に最も重視したもの 今から最も重視するもの
「妊娠・出産をきっかけに衛生面が気になった」という声から、赤ちゃんを迎え入れる準備として衛生意識が高まるタイミングであることが考えられる。
特に気になる「自身では掃除できない場所」をきっかけに、身動きがとりづらくなる妊娠出産期は利用機会のファーストコンタクトと位置づけて利用者の選択肢としてハウスクリーニングが存在することが大事ではないだろうか。
「一度使えば良さがわかる」サービスだからこそ、初回利用のハードルを下げるような施策(初回限定の割引やセットプランの提案)が効果的であり、満足度の高さを生かしてレビュー・ビフォーアフター写真・口コミを積極活用することで、新規ユーザーへの信頼形成を促進することが重要だと考えられる。
5.調査項目
- 妊娠以降のハウスクリーニング利用経験
- 妊娠以降最初に利用したハウスクリーニング業者
- 利用する際、基準にしたサービス
- 利用する際、最も重要視したサービス
- 利用したサービスの満足度
- ハウスクリーニングの必要性
- 今利用する場合のハウスクリーニングの選択基準
- 最も重要視するサービス選択基準
※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。
4. おわりに
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。
(コズレ子育てマーケティング研究所 早川)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯におけるハウスクリーニング市場|購入前後で変化する「選ばれる理由」とは?(株式会社コズレ)』
https://cozre.co.jp/blog/14716(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)
※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。