1. はじめに
2024年12月~2025年2月に実施した『子育て世帯におけるウォーターサーバー市場|購入前後で変化する「選ばれる理由」とは?』を本日公開する。ウォーターサーバーは家庭やオフィスで手軽に美味しい水を供給できるアイテムとして需要が高まっている。そこで、コズレ会員を対象に「ウォーターサーバー」について、利用率やシェア、満足度のほか、利用前後で変化した重視基準について詳しく調査・分析を実施した。
2. 調査
調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:1歳以上の子を持つコズレ会員
調査期間:2024年12月27日(金)~2025年2月9日(日)
有効回答者数:243名
3. 結果・考察
約15%がウォーターサーバーを利用している
1歳以上の子どもを持つコズレ会員の約15%が「利用している」と回答している一方、約85%の人は利用していないことが明らかとなった。依然として普及率は限定的であり、「ウォーターサーバーが当たり前」という状況には至っていない。一方で、一定層に根強いニーズがあることも示されており、市場としてはニッチながらも確実なユーザー基盤を有しているといえる。
シェアは「プレミアムウォーター」が約42%を占め、5点満点中4.0点と高水準
利用サービスのシェアを見てみると、「プレミアムウォーター」が約42%で最多となった。次いで「フレシャス」「ハミングウォーター」がシェアを持つものの、それ以外にも多様なブランドが一定の支持を得ており、サービス選択の多様化=市場の分散化が進んでいると考えられる。また、サービス全体の平均満足度は5点満点中4.0点と高水準であり、ユーザーの期待値に応えるサービス品質が確保されていることがうかがえる。
実際に利用した方のうち、約88%が「必要なサービスであった」と評価
ウォーターサーバー利用者のうち、約88%が「必要なサービスだった」と回答しており、導入による生活の質向上や利便性の実感が大きいことが読み取れる。これは、利用前の想定以上にウォーターサーバーが日常生活における役割を果たしていることを示す結果であり、潜在的な利用移行者に対する訴求材料となりうるポイントである。
実利用を経て「コストが安い」や「メンテナンスが簡単」の割合が上昇
利用前後でウォーターサーバーに対する評価基準がどう変化したかを分析すると、「トータルコストの安さ」「ボトル交換やメンテナンスの簡便さ」への重視度が大幅に上昇している。これは、実際の使用を通じてランニングコストや日常的な手間が無視できない要素であることを意味する。また、初期選定段階では気づかれにくいが、実際の体験により評価が高まる要素であり、メーカー側にとっては「導入後の顧客満足度維持」に直結する改善点ともいえる。
最重視の選択基準においても「コストが安い」の割合が上昇
購入検討時における「最重視項目」の変化にも注目すべき傾向が見られた。特に、利用体験を経たユーザーは「価格面の納得感」をより重視する傾向が顕著であり、「トータルコスト・利用料の安さ」は初期のブランドイメージやデザイン性を超える判断基準となっている。これは長期利用を見越したライフスタイル志向の表れでもあり、価格訴求型の製品展開や、月額料金・電気代などの「見える化」が重要な訴求ポイントとなる。
4. おわりに
株式会社コズレでは、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。
(コズレ子育てマーケティング研究所 村尾、早川)
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典:『子育て世帯における食品宅配の利用実態 利用前後で変化した重視基準とは?(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/15000(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)
※コズレでは子育て世代の調査・子育て世代向けマーケティングのコンサルティングを承っております。詳細は下記よりお問合せください。