調査レポート

「ママの習い事」実態調査 ~リフレッシュや家族との時間が選定のカギに~

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1. はじめに

2024年12月〜2025年1月に実施した『「ママの習い事」実態調査 ~リフレッシュや家族との時間が選定のカギに~』を本日公開する。子育て中のママは子どもを最優先に考えるあまり、「自分の時間」が後回しになりがちである。限られた時間の中でも、「習い事」は気分転換や社会と接点を持つ機会としても注目を集めている。そこで、コズレ会員を対象に、習い事の利用実態や習い事を選択する際に重視する項目など、子育て中のママたちが持つ自身の習い事への価値観や傾向について詳しく調査・分析を実施した。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

 

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:長子0歳以上の子を持つ女性
調査期間:2024年12月16日(月)~2025年1月31日(金)
有効回答者数:830名

 

3. 結果・考察

「第一子妊娠以降、習い事をしたことがある」のは約7%

 

「第一子妊娠以降、習い事をしたことがある」と回答した人は約7%にとどまっており、妊娠・出産・子育てを機に自分のための学びや自己投資の機会を持つことは難しいようだ。子育て中は時間的・体力的・経済的な制約が大きく、関心があっても実際に習い事を始めるのは難しい状況であると考えられる。また、子ども中心の生活を送り、自分自身のことは後回しになりがちであることも、この傾向を後押ししていると言えるだろう。

 

「スポーツ系」が約5割、次いで「スキルアップ系」が約2割

経験したことのある習い事では、「スポーツ系(ジム)」が最も多く約17%であった。種別に分類すると、「スポーツ系(ジム・ヨガ・ピラティス・ダンスなど)」が約5割を占めており、習い事全体の中でも圧倒的な割合を占めている。この背景には、産後の体力回復やボディメイク、リフレッシュなど、身体的・心理的なケアを目的とする傾向が見受けられる。

次いで多かったのは「スキルアップ系(資格取得・英会話など)」であり、全体の約2割を占めた。これは、子育てと両立しながら将来のキャリア形成や自己成長を意識するママが一定数存在することを示している。

また、満足度は「平均4.29点(5点満点)」であり、習い事がママたちにとって高い満足感をもたらしていることがわかる。

 

「習い事は必要なサービスである」と回答したのは約88%

実際に習い事を経験したママのうち、「習い事は必要なサービスである」と回答したのは約88%であった。この結果は、習い事が単なる趣味や娯楽にとどまらず、ママたちの生活において重要な役割を果たしていることを示している。子育て中の孤立感の軽減、心身のリフレッシュ、キャリアの可能性を広げる手段として、習い事は多くのママにとって価値ある時間となっていると考えられる。

 

習い事に「息抜き・リフレッシュ」を求める割合が最多

習い事を選ぶ際に重視した項目では、「息抜き・リフレッシュ」が約63%と最も多く、次いで「運動不足解消」が約44%、「健康・体力づくり」が約34%であった。この傾向は、子育てという長期的かつ負荷のかかる生活において、自身の心身をケアする時間の重要性が高まっていることを示している。また、運動不足や健康維持といった観点も、産後のライフスタイルにおける課題意識の現れといえる。

実際に習い事を経験した後に重視するようになった項目では、上位3項目(息抜き・リフレッシュ、運動不足解消、健康・体力づくり)に大きな変化は見られなかった。一方、「子どもや家族と楽しむ」を重視すると回答した割合は、利用前の約14%に対し利用後には約22%へと増加した。この変化は、習い事を通じて単に自分自身のためだけでなく、子どもの成長に伴い、家族とのつながりや共有体験の価値に気づくママが増えたことを示唆している。特に子育て中においては、家族と一緒に楽しめる活動が習い事の魅力の一つとして認識されている可能性が高い。

 

実利用を経て「子どもや家族と楽しむ」を最重視する割合が増加

習い事を選ぶ際に最も重視した項目では、「息抜き・リフレッシュ」が約30%と最も多く、次いで「運動不足解消」が約16%、「健康・体力づくり」が約10%であり、重視した項目と大きな変化はなかった。

一方、実際に習い事を経験した後に重視するようになった項目では、「子どもや家族と楽しむ」が約12%で2番目に多い回答となった。これは「健康・体力づくり」や「運動不足解消」を上回る割合であり、子育ての中で生まれる「自分のための時間」と「家族との時間」を両立させたいという意識が、習い事の選択と継続に影響を与えていると考えられる。

 

4. 調査項目

●利用経験

●シェア

●満足度

●振り返って必要だと思うか

●選択時に重視した項目

●今から選ぶなら重視する項目

●選択時に最も重視した項目

●今から選ぶなら最も重視する項目

 

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せください。

 

5. おわりに

コズレ子育てマーケティング研究所では、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。

本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください。

(コズレ子育てマーケティング研究所 村尾、早川)

 

【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。

出典:『「ママの習い事」実態調査~リフレッシュや家族との時間が選定のカギに~(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/15824

(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/

(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/

この記事の著者

株式会社コズレ 取締役 早川修平の写真

著者: 早川 修平(株式会社コズレ 取締役/MBA)

NTT東日本にて法人営業、マーケティング、経営企画を経験後、慶應義塾大学大学院(在学中、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ留学)にてMBAを取得。戦略コンサルティングファーム「ローランド・ベルガー」にて自動車・金融業界など幅広いクライアント向けにマーケティング戦略立案、ビジネスプロセス改善の支援に従事。

その後、子育て世代向けWebメディア「コズレ」を創業期から運営責任者として牽引し、会員数100万人超のプラットフォームへと成長させる。累計500件以上の子育て世帯を対象とした市場調査を主導し、育児用品メーカーや子育て関連サービス企業向けに、定量・定性データに基づくマーケティング戦略やプロモーション施策を多数提案・実行している。また、子育て世代の購買行動やニーズを踏まえたマーケティング手法に関するセミナーや講演会の講師も務める。

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