調査レポート

「ベビーシッター」市場調査

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1. はじめに

共働き世帯の増加や核家族化を背景に、子育て家庭が外部の育児サポートを利用する機会は広がりつつある。なかでもベビーシッターは、保育園や一時預かりではカバーしきれない柔軟な預け先として注目される存在である。一方で、その利用は一部の家庭にとどまっているとみられ、子育て層全体における認知や利用の実態は十分に明らかになっていない。何が利用の障壁となっているのか、また実際の利用者はどのようにサービスを使っているのかを把握することは、市場理解の前提として重要である。そこで本調査では、生後0歳以上の子を持つママを対象に、ベビーシッターの利用経験・利用しない理由・利用実態を明らかにした。

本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部である。「4.調査項目」記載のうち、掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

2. 調査

調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法:インターネット・リサーチ
調査対象:生後0歳以上の子を持つママ
調査期間:2025年9月2日(火)〜2025年10月2日(木)
有効回答数:658名

3. 結果・考察

📊 本章で言及する全グラフ(図1〜図4)は、記事末尾にまとめて掲載しています。

各小見出しの「→ 図〇」の番号と対応していますので、あわせてご参照ください。

利用経験は約2%にとどまり、現状では市場は限定的(→ 図1)

「ベビーシッターを利用したことがある」と回答したのは約2%にとどまり、約98%が「利用したことがない」と答えた(→ 図1)。子育て層の大半にとって、ベビーシッターはいまだ身近な選択肢になっていないことがうかがえる。費用や安全面への不安、サービスとの接点の少なさなどが、利用前の段階で需要を押しとどめている可能性がある。

市場拡大の起点は、認知や体験機会の創出を通じて「使ったことがない層」の心理的ハードルを下げることにあると考えられる。

利用しない最大の理由は「費用負担」で約6割(→ 図2)

利用しない理由として最も多かったのは「お金がかかる、金銭的に余裕がない」で約59%であった。次いで「必要性を感じない」約32%、「家族以外に任せるのは心配」約26%、「シッターの質や対応が不安」約25%、「どこを選べば良いかわからない」約23%が続いた(→ 図2)。費用という経済的な壁に加え、信頼性への不安や選び方が分からないという情報面の障壁が上位に並ぶ点が特徴である。価格だけでなく「安心して任せられるか」「どう選べばよいか」が、利用を阻む複合的な要因になっていると考えられる。

価格訴求に加え、シッターの質や安全性の可視化、サービス選びを支援する情報提供が、検討層の不安解消につながる可能性がある。

利用者の半数超は複数回利用し、リピート率も高い(→ 図3・図4)

利用経験者はごく少数にとどまるため参考値であるが、複数回利用したかを尋ねると「はい」が約54%と半数を超えた(→ 図3)。利用回数でも「3回〜5回」「10回以上」がそれぞれ約29%を占めた(→ 図4)。一度利用した家庭の多くが繰り返し使う傾向がうかがえ、初回の体験が継続利用につながりやすいことを示唆している。

新規獲得の難しさを踏まえると、初回利用の満足度を高め、定期利用や回数券などで継続を促す設計が、顧客生涯価値の観点から有効と考えられる。

4. 調査項目

  • 利用経験
  • 複数回利用
  • 利用回数
  • 利用しない理由

※本ブログにおいて掲載しているデータは調査の一部。掲載していないデータについては、プロモーション等のご提案の過程でお伝えをしていくので、お問合せいただきたい。

5. おわりに

本調査では、生後0歳以上の子を持つママにおけるベビーシッターの利用実態を捉えた。まず利用経験は全体の約2%にとどまり、ベビーシッター市場は子育て層全体から見ればなお黎明期にあることが確認された(図1)。

利用に至らない背景には、費用負担を筆頭に、預けることへの不安やサービスの選びにくさといった複合的な障壁が存在する(図2)。これらは価格・信頼・情報の三側面からの働きかけによって緩和し得る課題と考えられる。

一方で、実際に利用した層では半数超が複数回利用し、高頻度のリピートも見られた(図3・図4)。数は限られるものの、一度使われれば定着しやすいサービス特性がうかがえ、初回体験の設計と継続支援が市場育成の鍵になると示唆される。

コズレ子育てマーケティング研究所では、こうした妊娠中のママや子育て中ママのリアルな声をお伝えすると共に、市場動向を明らかにしていきます。
本調査の詳細レポート、及び子育てマーケットに関する各種調査・コンサルティング・広告メニュー等についてご関心をお持ちいただいた場合にはお気軽にお問い合わせください
(コズレ子育てマーケティング研究所 早川)

【グラフ】図1〜図4(全グラフまとめ)


「ベビーシッター」市場調査2025 図1〜図4 グラフまとめ
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。
出典:「「ベビーシッター」市場調査2025(株式会社コズレ)」https://cozre.co.jp/blog/20334
(コズレ子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/)
(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)

この記事の著者

株式会社コズレ 取締役 早川修平の写真

著者: 早川 修平(株式会社コズレ 取締役/MBA)

NTT東日本にて法人営業、マーケティング、経営企画を経験後、慶應義塾大学大学院(在学中、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ留学)にてMBAを取得。戦略コンサルティングファーム「ローランド・ベルガー」にて自動車・金融業界など幅広いクライアント向けにマーケティング戦略立案、ビジネスプロセス改善の支援に従事。

その後、子育て世代向けWebメディア「コズレ」を創業期から運営責任者として牽引し、会員数100万人超のプラットフォームへと成長させる。累計500件以上の子育て世帯を対象とした市場調査を主導し、育児用品メーカーや子育て関連サービス企業向けに、定量・定性データに基づくマーケティング戦略やプロモーション施策を多数提案・実行している。また、子育て世代の購買行動やニーズを踏まえたマーケティング手法に関するセミナーや講演会の講師も務める。

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