１．はじめに
政府の少子化対策の検討が進んでいます。対策案の1つとして注目を集めるのが「出産費用の保険適用」です。
この政策が実行された場合、どのような影響があるのでしょうか。妊婦・乳幼児のママパパに調査を実施しました。
２．調査
主体：コズレ子育てマーケティング研究所
方法：インターネット・リサーチ
対象：妊娠中、ならびに末子1歳以下の子を持つ女性113名
期間：2023年3月30日（木）～2023年4月1日（土）
３．結果・考察
調査結果
出産費用に対する保険適用があった場合、もしまだ子どもがいなかったとしたら、第一子の出産意欲が高まると思いますか？
出産費用に対する保険適用がある場合、もう一人子どもを産む意欲が高まりますか？（既にお子様がいる方対象）
出産費用の保険適用があった場合、どの程度その適用が出産意欲に影響を与えると思われますか？
出産費用の負担軽減
政策案による保険適用は、出産費用の負担を軽減し、経済的な負担が原因で出産をためらっていたカップルにとって、出産へのハードルが下がる可能性があります。データからも、保険適用がある場合、第一子の出産意欲が高まると回答した人が68.14%と多く、既にお子様がいる方ももう一人子どもを産む意欲が高まると回答した人が66.37%となっています。
出産意欲への影響
データによると、出産費用の保険適用があった場合、どの程度その適用が出産意欲に影響を与えると思われるかについて、「非常に影響する」と「やや影響する」が合わせて77.88%となっています。これは、出産費用に対する保険適用が一定程度の効果をもたらすと期待されることを示唆しています。
しかし、一方で、出産意欲に影響しないと回答した人も16.81%おり、出産費用だけが少子化問題の解決策ではないことがうかがえます。保育所の待機児童問題や働く母親への支援、子育て環境の改善など、多面的な対策が必要でしょう。
（株式会社コズレ 早川）
【出典の記載についてのお願い】
調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。
出典：「「出産費用の保険適用」の少子化対策としての有効性に関する調査（株式会社コズレ）」
https://cozre.co.jp/9336/
（子育てマーケティング研究所 http://www.cozre.co.jp/blog/）
（cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/）
